子どもたちを菌やウイルスから守るために
保育園が実践する窓まわりの衛生対策
毎日触れるものは菌やウイルスが付着しやすく、知らないうちに感染してしまう可能性があります。特に保育園はたくさんの子どもたちが通うため、衛生管理がとても重要です。
「ナーサリー中野の森」では、園児や先生たちが安心して過ごせる場所にしたいという思いから、建材や窓まわりに抗菌・抗ウィルス商品を採用しています。今回、園長の小倉先生に園の“衛生対策”についてお話を伺ってきました。
子どもたちを想う気持ちが溢れる「ナーサリー中野の森」
閑静な住宅街の中にあるナーサリー中野の森。都市部の保育施設では珍しい大規模な園です。隠れ家のような図書室をはじめ、園庭には土管のトンネルがある築山、外と一体化する開放的な食堂など、子どもたちの好奇心をくすぐる設計になっています。
「この園では、経験・体験に重きを置いており、定期的に書道教室やプロのスポーツ選手をお呼びしてスポーツ教室を開催しています。食育にも力を入れていて、興味を持ってもらえるように体験を多めに取り入れています。日々の活動を通して、自分の好きなことを見つけるきっかけになってくれたら嬉しいです。」
子どもに害がない安全な衛生管理
子どもは大人に比べて抵抗力が弱く、保育施設では徹底した衛生対策が求められています。中でも0歳児から預かる保育園では、ハイハイや口に物をいれるといった乳幼児特有の行動をふまえた清掃・消毒をしなければなりません。
ナーサリー中野の森では、毎日どのような衛生管理が行われているのでしょうか。
「子どもに害のない、万が一口に入っても安心な次亜塩素酸水で午前と午後、消毒を実施しています。あとは安全性に配慮し、子どもたちにはアルコール消毒ではなく、しっかり手洗いをするように指導しています。」
抗菌・抗ウイルス加工のアイテムで窓まわりの衛生対策
家具や建具、おもちゃなどはこまめに消毒しますが、つい忘れてしまうのが窓まわり。操作部はもちろん、無意識に生地に触れていることがあります。
ナーサリー中野の森では衛生面を考慮し、多目的室と職員室の窓まわりに制菌・抗ウイルス性能があるブラインドとロールスクリーンを導入しました。
1多くの人が利用する多目的室は高機能生地で衛生的に
多目的室は保護者との面談、プール時の着替えスペースとして使用するため、プライバシー対策としてロールスクリーンをつけています。子どもが触れるのを想定して制菌性能がある生地を探したそうです。
多目的室のロールスクリーン生地「ハーブス」は、傷口の化膿や食中毒の原因になる黄色ブドウ球菌と、肺炎の原因菌の一つである肺炎かん菌に対して制菌効果があり、SEK制菌加工マーク※1を取得。制菌は繊維に付着した菌の活動を低下させ増殖を防げるので、衛生対策に非常に有効です。
さらに「ハーブス」には、生地に付着したウイルスの数を減少させて清潔に保ち、ウイルスの伝播を弱める抗ウイルス性加工を施しており、SEK抗ウイルス加工マーク※2も取得しています。
どちらも加工剤の安全性と効果の継続性試験をクリアしており、小さい子どもがいる空間でも安心です。
生地だけでなく、操作部にも黄色ぶどう球菌と大腸菌を抑制する抗菌加工がされています。抗菌には表面を菌が住みにくい環境にして増殖を抑える効果があり、よく触れる部分に最適な加工です。
「制菌・抗ウイルス加工がされていれば、万が一子どもが触れてしまったり、舐めてしまったりしても、『どうしよう』と不安にならずに済むので助かります。」
- ※1 一般社団法人 繊維評価技術協議会(JFETC)より、「繊維上の細菌の増殖を抑制する加工のうち、認証基準を満たすもの」に許諾されるマーク
- ※2 一般社団法人 繊維評価技術協議会(JFETC)より、「繊維上の特定のウイルスの数を減少させる加工のうち、認証基準を満たすもの」に許諾されるマーク
- ※3 国際標準ISO22196に準じた試験結果に基づき抗菌製品技術協議会ガイドラインへの適合を認証し、品質と安全性に関する情報が公開されていることを示す表示マーク
2酸化チタンスラットでみんなが安心な職員室に
玄関に面した職員室の窓には、保護者や来客の気配を感じられつつ、視線を遮れるようにブラインドを設置しています。このブラインドには酸化チタンをコートしたスラット(はね)を使用。酸化チタンは光触媒作用があり、光(紫外線)によって活性酸素を生み出して、スラット表面のウイルスや細菌を強力に分解、抗菌・抗ウイルス効果を発揮します。
さらに酸化チタンには空気浄化・消臭効果も。スラット表面に接したシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやアンモニア、タバコの煙に含まれるアセトアルデヒド、生ゴミを発生源とするトリメチルアミンなど、臭いの主原因となる成分を分解します。
- その上、汚れの原因である有機物を強力に酸化分解するセルフクリーニング機能も備えています。お手入れは、ちりやほこりをはたき掛けや乾いた布で拭き取るのみ。酸化チタンは使い続けても無くならず、衛生・消臭・防汚効果は半永久的に続きます。
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「汚れにくく、お掃除が簡易化できるのがありがたいです。職員室にも子どもたちがよく来るので、きちんと衛生対策がされていると安心ですね。」
まとめ
幼稚園・保育園探しの専門サイト
「えんみっけ!」編集部
2022.6.16 公開
制菌・抗ウイルス加工されたアイテムを選ぶだけで、菌やウイルスに対する不安が軽減しますよ。大切な人も自分自身も健やかに過ごせるように、窓まわりの“衛生対策”について考えてみてはいかがでしょうか。