
ほどよい透け感のロールスクリーンが醸す上質かつ快適な空間
富士モータースポーツミュージアム/富士スピードウェイホテル
本記事には、旧仕様の商品画像が含まれています。


ミュージアム上階のテラスの窓には23台ものロールスクリーンが連なる
モータースポーツとホスピタリティーの融合をコンセプトとした「富士スピードウェイホテル」。自然豊かな緑の中をドライブしてホテルに到着し、エントランスに足を踏み入れた途端に世界が変わる。ホテルの1〜2階部分には「富士モータースポーツミュージアム」があり、モータースポーツの熱い歴史をたどる、世界的にも珍しい場所だ。
レーシングカーを彷彿とさせるアートワーク

歴代のレーシングカーが展示される中を抜けるように、エスカレーターでゆっくりと3階まで上がり期待感が高まる中、温かみのある落ち着いた色あいでまとめられたシックなホテルロビーに到着する。落ち着いたロビーフロアには、さまざまなアートが配されている。車体の美しい流線形を思わせたり、メカニカルな直線をイメージしたり、それらが組み合わされた空間とアートを同時に楽しむことができる。いつのまにか窓辺には途中までロールスクリーンが降ろされ、眩しい日差しを優しいものへと変えている。ナチュラルな風合いで、まっすぐにそろったその姿は、窓辺と一体化するように馴染み、そこに滞在するゲストをもてなしている。

イタリアンダイニング『TROFEO イタリアン』。雄大な自然を眺めながらの食事は身も心も満たされる

その名に富士スピードウェイの全長を刻んだ「BAR4563」。照明はクルマのヘッドライトを模しているなど、遊び心も忘れない
レセプションの奥には、開放的なラウンジ。イタリアンダイニングまで続く大開口窓には、電動ロールスクリーンが備わる。生地は適度な透け感がありながらも遮熱性能があり、景観を損なうことなくゲストに快適な空間を提供する。目の先には周辺の濃い緑、さらにその先には雄大な富士山の姿を堪能できる。この空間に身を置くと、あっという間に心が癒されていく。
サーキットとの一体感を堪能できるミュージアムショップ&カフェ

ふと振り返り、ミュージアムショップ&カフェ「Fan Terrace」まで歩みを進める。ショップの先には、ラウンジよりもさらに高くしつらえた窓。近づくと、間近に富士スピードウェイのサーキットを望むという、先ほどと全く異なる圧巻の眺めが広がる。
ポールルーム「THE CIRCUIT」は、床の高さを中庭と揃え、クルマの展示も可能なスペースとなっている。ここには遮光生地の電動ロールスクリーンも備え、さまざまなイベントに応じた演出に活用する。

ポールルーム「THE CIRCUIT」には、遮光生地の電動ロールスクリーンも備える

生地は「ソルティスタッチ遮熱」を採用。繊維を立体的に織り込み、光の反射面を増やすことで日射熱を反射し、高い省エネ効果を発揮する
パブリックエリアのほぼ全てを覆うロールスクリーン。日光の直射を遮るだけではなく、ゲストがレースに集中できる効果も生む。電動操作ならボタン一つで一斉操作も可能で、くつろぐゲストの傍らで昇降操作をする必要もない。巻き上げればコンパクトに格納され、サーキットの迫力や景観を堪能できる。
さらなるお楽しみは、ショップの外に配された広い野外テラスにある。1ドリンクをオーダーしてテラスに出れば、サーキットの眺めだけでなく、車が走行する時の音、空気の揺れまで、サーキットとの一体感を堪能できる空間だ。モータースポーツにこれまでなじみがなくても、高揚感に包まれる。
※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第57巻44号に掲載された原稿を再構成したものです。