
大きな窓枠を額縁に見立てた「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の眺望、その演出を支える電動ロールスクリーン
まるで美術館で作品を楽しむかのよう
「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」のインテリアデザインは、客室だけでなく、その眺望を楽しむために縁どられた大きな窓が特徴だ。まるで美術館(ギャラリー)で作品を楽しむかのような、眺望と一体化した内装の緻密なデザインで訪れた人を魅了する。
徹底的に光漏れ対策をした「電動ロールスクリーン」
ホテルの象徴的な眺望を支えているのが、ニチベイの「ファスナー式電動ロールスクリーン」だ。独自のファスナー機構は、高い遮蔽効果、巻き乱れ防止効果、空調による生地の揺れを抑える効果がある。さらに、モーター音が小さく昇降スピードが早いため、雰囲気を損なうことなく、スクリーンの開閉ができる。
生地は空間となじむようホワイト系が採用されたが、白い壁と白いスクリーンは光の乱反射を誘発するため、ハイレベルな遮光を目指すにあたり配慮が必要だった。そこで、ブラインドボックスやガイドレールにより露出はしていないものの、スクリーンの両端に光を吸収する黒い生地をつけ徹底的に光漏れ対策をした。
スクリーン下部ウエイトバーのクッション材も隙間を埋める重要なパーツである。入念に対策をしたからこそ、日中スクリーンを下ろしても一切光漏れをすることはない。
コーナー窓ではロールスクリーンを「逆巻き仕様」にしている。直角で隣り合う生地同士が近づくため、L字型のガイドレールをスリム化でき、より広い眺望を実現した。
眺望を最高の作品に仕立てる存在として
白い壁と白いロールスクリーンの調和は計算しつくされており、ロールスクリーンがどの位置にあっても一体感が崩れることはない。
また、スクリーンの操作はスイッチパネルだけではなく、客室に装備されたタブレット端末でも操作可能。ゲストに優雅な時間を過ごして頂けるように、機能面でも意匠面でも妥協せずに完璧を目指した。
プリンスホテルのさらなる飛躍を担う「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」は最上級な滞在を約束する空間でなければならない。その象徴的な眺望を最高の作品に仕立てる存在として、ニチベイの「ファスナー式電動スクリーン」がしつらえられている。
※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第51巻31号に掲載された原稿を再構成したものです。














