
大阪城、難波宮跡を仰ぎ見て文化と歴史に馳せる
深みのある木目を基調として色彩のデザイン。壮観な眺望を堪能できる大きく開かれた窓には、安眠を確保する遮光生地「ラスコBC」と、景観を邪魔しない適度な透け感のシェードが設えられている
ホテルオープンラッシュが続く大阪。大阪城公園と難波宮跡公園の間という場所に、2025年5月1日に開業した「パティーナ大阪」。カペラホテルグループによる「パティーナホテルズ&リゾーツ」の日本第1号展となる。館内は日本を象徴するさまざまな歴史が深く刻まれた、この土地の記憶からインスピレーションを受けたデザイン。石や木といった天然素材が多用され、モダンながらも温もりが感じられる。
畳のシーティングエリアで過ごすひととき。シースルーのシェード越しに大阪城を眺め、この特別な土地の歴史に思いを巡らす
エレベーターで20階に上がると、正面で迎えてくれるのは大阪城。エレベーターを乗り換え客室へ。「デラックススイート」のドアを開けるとロールスクリーンとシェードが動き、次第に明るくなっていく。広く取られた窓の向こう、外に広がる景色を独り占め。周辺に景観を遮る高い建物はなく、目下には大阪城の姿。ベッドに身を横たえれば、開放感のある緑豊かな眺めを堪能できる。日中はシェードを下ろし、窓辺に設けられた畳のシーティングエリアでくつろぐのもいい。
環境にも体にも優しい食体験ができる「P72」には、シースルーながら遮熱性能をもつ「シュクル遮熱」を採用。暑さと陽射しを抑えながらハーブガーデンの景色も楽しめる
1階にある、日本古来の暦「七十二候(しちじゅうにこう)」がコンセプトのシグネチャーレストラン「P72」へ。「根」をイメージした大きなアートが印象的だ。窓の外はハーブガーデンを備えた緑豊かな空間。水の流れを感じられるテラス席でのんびり。
「パティーナホテルズ&リゾーツ」の理念は、人と地球を繋ぎ、生命を運ぶ「水の流れ」。かつて「水の都」であった大阪に思いを馳せながら過ごすのが心地いい。
スパ「パティーナウェルネス」のダブルトリートメントルーム。遮光のスクリーンを下ろせば静穏な空気に満たされる
60基のスピーカーが壁に配された「SONATA BAR & LOUNGE」。その時々に合わせセレクトされた音楽が流れる社交の場
※この記事は、「月刊ホテルレストラン」第19巻7号に掲載された原稿を再構成したものです。















