
長崎由来の多彩な館内アートに興じながら
圧倒的な眺望で気まぐれな天候も堪能できる連泊の醍醐味

九州初のマリオットブランドとして、2024年1月16日に開業した「長崎マリオットホテル」。JR長崎駅に隣接するビルの7~13階に位置するという好立地で、ホテル滞在の魅力は、なんといっても眺めにある。

ほどよい透け感のローマンシェードは、西日対策として活用
館全体は港町・長崎を彷彿とさせる客船をモチーフとしたデザイン。エレベーターで7階のレセプションロビーへ。開放感のある空間は、船の帆に包まれるような白と意識的に配された黒のフレーミングが印象的である。
レセプションの正面にある大きな窓の外で迎えてくれたのは稲佐山の風景。坂が多い長崎の地形や自然、街並みといった日本、中国、オランダの文化が魅力的に融合した文化を思わせるホテル空間と景色との一体感が素晴らしい。

大きな窓が連なり明るい陽光が差し込む広々とした空間には、スイッチで一斉に操作ができる、静音タイプの電動ローマンシェードを採用
レセプションの先にあるのは、Treasure Cruisingをデザインコンセプトにしたオールデイダイニング「HAEBELLA」。足元から天井までの高さ3mの窓が45mほども続き、長崎港や女神大橋を一望しながら、地元食材たっぷりの食事が楽しめる極上の空間。

稲佐山を一望しながらバーの名前を冠したオリジナルカクテル「アズライト」を味わえるバーカウンター。世界新三大夜景のパノラマを楽しめる
夜には隣接のバーラウンジ「THE AZURITE」のカウンターに席をとり、きらめく夜景を目にしながら深いブルーに輝くシグネチャーカクテルを味わうひと時を。

九州最大級の広さを誇る客室「インペリアルスイート」。電動カーテンレール「ジャスティ」には、生地を手で引くと開閉がスタートする「タッチモーション」機能を搭載
客室デザインのコンセプトはPrivate Cruising。全207室のうち、28室あるスイートルームはいずれも広いバルコニー付き。なかでも、1室のみの「インペリアルスイート」は、182m2(バルコニーを含めると246m2)でゆったりとした造りだ。客室のドアを開けると自動でカーテンが開き、目の前に広がる長崎の港の風景に圧倒される。
リビングルームから広いテラスに出て、自然の風を感じながら眺望を楽しむのが心地いい。インテリアはセルリアンブルーをアクセントにしたナチュラルトーンでまとめられ、客船で旅をしているような気分にもさせられる。

左右のドレープ生地が重なる中央部は、カーテンレールを大きく交差させ光漏れを抑制

電動カーテンのスイッチはレースとドレープ個別に操作可能。大開口窓のカーテンであっても、ゲストに負担をかけることがない
そしてベッドルームにも海を臨む大きな窓が配され、日没後は港の夜景も美しい。翌朝、ベッドサイドのスイッチを入れてカーテンを開ければ、長崎港から外海へと続く風景で心癒される

プライベートガーデンに面したカンファレンスルーム「波千鳥」。シースルー生地のローマンシェードと遮光カーテンは、リモコンと壁面スイッチどちらでも操作可能。イベントの円滑な進行だけでなく、オペレーション効率向上にも貢献

24時間利用ができるフィットネスルームにはロールスクリーンを備える。遮熱性の高い生地が日射熱を防ぎ、ゲストに快適な環境を提供
※この記事は、「月刊ホテルレストラン」第1巻7号に掲載された原稿を再構成したものです。