
二条城の緑を感じる希少な空間の唯一無二
ギャリア・二条城 京都

モダンでミニマルな楽園「ギャリア・二条城 京都」
世界遺産・二条城に隣接する場所に建つ「ギャリア・二条城 京都」はレジデンスのような佇まい。地上4階にわずか25室という贅沢な造りのエクスクルーシブラグジュアリーホテルである。エントランスの直線的なアプローチを抜け、ホテルに入ると美しい日本庭園に面したロビーが迎えてくれる。鏡面仕上げの大きな石のテーブルに映り込む庭園の姿もまた一興だ。館内には印象的なアートワークが点在し、見て歩く楽しみも。
日常を忘れさせてくれる極上の滞在

25室のうち、スイートルームは最上階に1室のみ。二条城にちなんで名付けられた「離宮テラススイート」だ。室内に入り、リビングへと足を踏み入れると、天井までの大きく取られた窓の外に二条城、さらに、その先には比叡山までを望む。窓辺でこのパノラマビューをしばし堪能する。大開口窓には電動プリーツスクリーンが連なり、麻の風合いのシースルー生地を通した柔らかな光が上質な空間を演出する。窓の外には、33㎡の広いバルコニーがあり、夕暮れ時に外に出てアペリティフを楽しむのもいい。
内装には京都の伝統技術が取り入れられ、ヘッドボードに施された熟練工による名栗加工は見事としか言いようがない。朱色の漆塗り家具やクッションなど、日本の伝統色である「朱」が差し色に使われたインテリアは、日本の美意識を感じさせる。リビングルームに続くベッドルームは天然木のルーバーでゆるく仕切られ、一面の窓からの景観も遮らない造りとなっている。

適度な閉塞感に包まれるもよし、古都の風情を楽しむもよし
さらに奥には二条城に面した広いビューバスが備わり、窓に耐水・防炎のウッド調ブラインドが配されている。スラット(はね)の角度を自在に調整すれば、明るい時間でも二条城の緑で癒されながら、プライベート感ある湯あみが存分に楽しめる。
夜の帳とともにロールスクリーンを降ろし旅の疲れを癒す

夕暮れに刻々と変わる京の街の景色を味わったら窓を閉め、シースルーのプリーツスクリーンを降ろし、京の街の灯りを感じながらのひと時を。夜の帳とともに遮光生地のロールスクリーンを降ろせば、街や行き交う車の灯りをシャットアウト。キングサイズのベッドに身を委ねれば、朝までぐっすりと眠り旅の疲れを癒すことができる。
翌朝、スクリーンを上げれば明るい光が降り注ぐ。バルコニーに出て、二条城の緑を目に深呼吸、朝ヨガで1日をスタートさせるという贅沢も唯一無二の京都旅である。
※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第57巻48号に掲載された原稿を再構成したものです。