
横浜でのウェルビーイングな滞在に色を添える
光をデザインする多彩なウインドウトリートメント
ウェスティンホテル横浜

横浜のまだ知らぬ魅力に出会えるホテル
横浜みなとみらい(神奈川県横浜市)の再開発が進む一角にある「ウェスティンホテル横浜」。エントランスからエレベーターで上がり、23階で迎えてくれるのは開放感のあるロビーフロアだ。
フロントからロビーラウンジ、バーへと続く広い窓には、ほど良い透け感のある電動ロールスクリーンが備えられており、天気のよい日には神奈川の山々、その先には富士山までも望むことができる。横浜と聞いてイメージする港や観光地だけではない、まだ知らぬ魅力があることをここで再認識する。レセプションデスクの後方のバーティカルガーデンや植栽が目を和ませてくれる。
館内デザインのテーマは「コネクション(つながり)」。長年、貿易港として繁栄してきた横浜の土地由来のモチーフを多く取り入れ、さらには周辺の自然環境とのつながりまでも表現している。
鉄鋼の貿易で栄えた横浜港にちなみ名付けた「アイアン・ベイ」


「アイアン・ベイ」に併設されたシェフズテーブル。会食や小規模なパーティにも利用可能
シグネチャーレストラン「アイアン・ベイ」は、鉄鋼の貿易で栄えた横浜港にちなんで名付けられ、横浜近郊や神奈川県産の厳選した食材を多く使用した「地産地消」がコンセプトのグリルレストラン。横浜港を望む高さ約4.5mの大開口窓を飾るのは、昇降音を抑えた電動ロールスクリーン「ソフィー テクノサイレントタイプ」。生地はコットン調で適度な透け感のある「フェスタⅡ」が選ばれた。電動ロールスクリーンは一斉操作のほか、あらかじめ設定したゾーン別操作などが可能だ。
郵便番号をコンセプトにしたクールで独創的な「コード・バー」

最上階の窓からパノラミックな風景が堪能できる「コード・バー」。郵便番号をコンセプトにした、クールで独創的なバーだ。「アイアン・ベイ」と共通の電動ロールスクリーンは、15時から営業するこのバーの西日対策としても機能。昇降操作はバックヤードに設置されたコントローラーで行なう。
日が沈み、スクリーンが一斉に上がると、横浜・みなとみらいの美しい夜景が目の前に広がる。この唯一無二の空間で、神奈川の各名所の郵便番号に紐づいたシグネチャーカクテルを味わうひとときは格別である。
旅の気分を盛り上げる異国のような横浜の風景

コーナーに配された「エグゼクティブスイート」のドアを開けると、室内は自然界に存在する穏やかなカラーで統一され、とても目に優しい。緩やかなカーブを描くインテリアが置かれ、居るだけでリラックスしているのがわかる。リビング、それに続くベッドルームとも外界とのコネクションを、より強く感じられるように窓のスペースを広く取ったデザイン。日中に横浜の街を望めばビルの先に見える港、方向を変えれば神奈川の山々と、都会と自然の両方を目にすることができる。それはこれまで見たことのない異国のような風景で、旅の気分も盛り上がる。

カーテン生地を手で引くと開閉をスタートする「タッチモーション」や、動作開始時と停止時に速度を落とす「スロースタート/スローストップ」を搭載

レース、ドレープ各々生地の手前に仕立てたバランスによって、カーテンレールはゲストの目に届かないよう配慮

ベッドサイドのスイッチで、寝ながらにして電動カーテンを操作可能
ベッドルームにあるのは“雲の上の寝心地”といわれ、快適な眠りを約束してくれる「ヘブンリーベッド」。1990年代から、ウェルビーイングを掲げてきたウェスティンブランドの六つの柱の一つである、「スリープウェル」をここで体感できるのだ。窓には作動音の小さなDCモーターと強靭でしなやかなベルト駆動により、優れた静音性を実現した電動カーテンレール「ジャスティ40」が採用された。
早速、体を横たえると適度なクッション性が心地よく、ベッドサイドのスイッチでレースのカーテンを引き、柔らかな光を感じながらしばしの間、天空をあおぎまどろむ……。夜は遮光カーテンをしっかり閉めてベッドに入れば、気づけば朝という上質な眠りを得ることができる。
目が覚めてカーテンを開ければ、窓から明るい光が降り注ぎ、今日は風景の先にある、あの場所まで出かけてみようかと、旅の計画も盛り上がる。
※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第57巻35号に掲載された原稿を再構成したものです。