
歴史ある“堂島”の過去と未来を演出する
アートと空間に快適なロールスクリーン
アロフト大阪堂島

各所に大阪の息吹が感じられるアートが配されたホテル

1階のエントランスは、大阪にインスパイアされたデザインに満ちたソーシャル空間。堂島の古地図や絵画が描かれたスケートボードを使ったウォールアートと、堂島の歴史をモチーフにした天井のデジタルアートがゲストを出迎える。
ロビーから続く「Re:Mix lounge(リミックスラウンジ)」では、地元の新進気鋭のアーティストたちによる、アコースティックなライブパフォーマンスを堪能することができる。各階のエレベーターホールなど各所には大阪の息吹が感じられるアートが配され、館内を巡るだけでも楽しめる。
大阪の活気を纏った客室


客室もそういった大阪の活気を纏う。堂島の過去と現在の地図を重ねたグラフィックが壁を飾り、壁紙の一部に旧堂島ホテルの外観をデザイン化して配してある。シンプルで機能的ながら、旅慣れた大人が身を置いてくつろげる雰囲気だ。
全305室のうち、スイートルームは6室のみ。すべてコーナーにあり窓からは明るい光が降り注ぐ。リビングルームの白い壁面をキャンバスに見立てたアートワークは、一つの流れに続き、重なり、連なって続いていく色の波。ホテル近くを流れる堂島川のイメージと重なる。


全客室とも窓まわりは、遮光生地のロールスクリーンの手前にシースルー生地のローマンシェードという組み合わせ。ロールスクリーンは遮光性能が高い「ガイドレールタイプ」が採用された。
窓辺のロールスクリーンを下げると、かな文字をデザイン化したアートが現れる。左上から右下に向かって流れるように続くラインをよく見ると「ほんまか」や「おおきに」といった関西弁の数々。ユニークなローカル言葉のおもてなしを受けるという訳だ。
ロールスクリーンを上げれば、窓の外には堂島のオフィス街が広がる。活気ある風土とホテルコンセプトをうまく融合させたこの空間に滞在すれば、極上の旅の思い出ができる。
往来する人々を積極的に招き入れるデザイン

四つ橋筋に面している「Re:Mix lounge」と「W XYZ Bar」は「音楽を愛する人たちのソーシャルシーン」をテーマとし、音楽を自由に楽しめる場だ。
窓まわりには、静音タイプの電動ローマンシェードを採用。メタリックな光沢を放つシースルー生地がスタイリッシュな空間を演出している。
昇降操作はRFリモコンで行う。チャンネルの切替えによって、一斉操作と個別操作の使い分けも可能だ。電動はオペレーション効率向上に貢献するだけではなく、昇降操作用のチェーンやコードがないのも利点である。


ライブが行われる際には電動ローマンシェードをたたみ上げ、往来する人々を積極的に招き入れるのだという。この地で社交場として親しまれた旧堂島ホテル跡地に再建された「アロフト大阪堂島」。これからも華やかで活気に満ちた場として愛されていくだろう。
※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第56巻32号に掲載された原稿を再構成したものです。