
コンテンポラリーアートを巧みに生かし
世界観を作り上げる窓まわりの意匠
アロフト東京銀座

大人の遊び心に満ちたホテル

1階のエントランスやバーに入った途端、異次元のアートフルな空間にトリップしたような感覚を覚える。「ネオ東京」や「ネオ銀座」をテーマに、往時の銀座のナイトクラブやバーを思わせる、刺激的なクリエイティブ空間が広がる。どこに目を向けても好奇心がそそられる、大人の遊び心に満ちたホテルだ。
銀座や東京にインスパイアされたアートワーク

スタンダードルーム「サヴィーキング」は、刺激的で非日常を堪能できる空間だ。白い壁に描かれているのはGINZAなどさまざまな文字をデザイン化し、さらにアートにまで昇華させたもの。また、窓辺のロールスクリーンには、銀座のビルやネオンの群像景色をモチーフにしたアートをプリントしている。軽快なチェーン操作でスクリーンを降ろすとまた違ったアート空間に変化する。ここでは、スクリーンを好みのところまで上げ下げし、自分なりのアートを鑑賞するという新たな楽しみ方もできる。

ロールスクリーンの仕様は「ガイドレールタイプ」。左右に設置したガイドレールに生地を挿通させることで遮光性能を高め、ゲストの安眠を叶える。また、遮光生地の奥には、ほど良い透け感のロールスクリーンが設置されており、光と眺望を細やかにコントロールできる。


4室のみの「アロフトスイート」は、室内のポップなアートがより鮮やかに映える。広くとられた窓から、東京スカイツリーや銀座の街並みが堪能できる。夜は完全遮光のスクリーンを少し上げておき、銀座の光を室内のアートとともに感じながら眠りにつくのが、このホテルらしい過ごし方かもしれない。
ゲストの心を惹きつけて止まない空間

2階のオールデイダイニング「The WAREHOUSE」は、遊び心のあるインダストリアルなスペース。入り口にはヴィンテージのハーレーダビッドソンが置かれ、後方の壁には館内のアートワークの制作風景が投影されている。鮮やかな色の家具やファブリック、空間や光を反射してより輝きを放つ照明、壁一面に描かれたアートワークなどが次々に現れ、ゲストの心を惹きつけてやまない。

奥へと進むと1階へと続く大開口の吹き抜け窓があり、たっぷりと光が差し込む。夕方から夜にかけては、バーの吹き抜け空間に身を任せ、広い窓の向こうの銀座の街を感じるのもいい。
約7mにも及ぶ高さの巨大な窓には、静音DCモーターを搭載した電動カーテンレール「ジャスティ60」が採用されている。無線RFリモコンによりフロアのどの位置からも操作可能で、オペレーション効率にも貢献しているという。

※この記事は、「週刊ホテルレストラン」第55巻45号に掲載された原稿を再構成したものです。