
“おしゃれだけど自然体”な家で見つけた
ブラインドとロールスクリーン
「明るいおうちにしたい」という奥さまの希望で、どこにいても外の光が感じられる村瀬邸。マンションをフルリノベーションし、ご夫婦と2匹の愛犬が暮らしています。
今までカーテンを愛用していましたが、新居に越したのを機にブラインドを使いはじめました。さらに、間仕切りや目隠しとしてロールスクリーンも設置したそうです。
今回は、完成したばかりの素敵な新居と窓まわりアイテムを見せていただきました。
“おしゃれだけど自然体”だから居心地が良い

美容室を経営し、おふたりとも美容師である村瀬さんご夫婦。美容室の設計をご主人の友人である空間デザイナーの平野智美さんに依頼しました。
「うちの美容室は『カフェみたいに落ち着くから好き』と言ってくださるお客さまが多いんです。おしゃれだけど自然体な雰囲気で、私たちも居心地が良いですね。自分の家の設計も、絶対に平野さんにお願いしたいと思っていました」とご主人。
LDKに寝室、シューズクロークに水まわりと、ゆったりとした間取りの村瀬邸。ガラスドアや室内窓を介して、家の隅々まで光が行き届きます。家具をはじめ、インテリア小物はご主人がセレクトしました。
LDKの主役はアイランドキッチン。キッチントップは食事の際、ダイニングテーブルとして使用します。椅子は収納場所を設けて、使うときだけ出せるようにしました。
照明は北欧デザインをチョイス。食卓を温かく照らすのはもちろん、洗練されたフォルムでインテリアに上質さをプラスします。
「この家に来てから外食が減りました。主人もよく料理をするようになって、休日に作り置きまでしてくれるんですよ。住まいが変わって、暮らしぶりまで変わりました」と奥さまがうれしそうに話します。
「レールジョイントタイプ」で1つの大きな窓に

元々は和室とLDKだった場所は、壁を撤去して広々としたLDKに。さらに「2つの窓を1つの大きな窓として見せたい」という奥さまの要望を叶えるため、幅が3.9mもあるたて型ブラインドを設置することにしました。
しかし、大開口窓の場合、長尺のヘッドレールだと運搬が難しく、ブラインドを2台に分割せざるを得ないケースも少なくありません。
- そこで、採用したのは「レールジョイントタイプ」。ヘッドレールが2分割されており、搬入時にエレベーターを使う高層マンションや運搬経路が狭い場所に適しています。開閉は左右個別に操作可能で、ルーバー(はね)の回転は全体に伝わります。連結部分もルーバーが重なり、閉じた際も隙間ができません。
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施工もかんたん。通常のたて型ブラインドのようにブラケットで固定するだけでOK
この部屋はマンションの高層階。日当たりが良く、遠くに千葉港も望めます。けれども、正面に同じ高さのマンションが建っているため、プライバシー対策が必要でした。
平野さんがこの窓に提案したのは、「アルペジオ」のセンターレーススタイル。不透明ルーバーの間にセンターレースルーバーがついているので、外からの視線をカットしつつ、採光できます。シースルー生地はプライバシー効果をより高めるミラーレースを選定しました。外側に光沢があり、光を乱反射させて視線を遮ります。
ルーバーの下部はスペーサーコード(ルーバーを連結するコード)がなく、愛犬に絡まる心配もありません。
「内側からは景色が見えるけれども、外からは室内が見えない。理想的なものに出会えたなと思います」と見た目・機能とともに大満足だそうです。
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室内側からは向いのマンションの様子が見える
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ミニマルウエイト仕様なら愛犬のティオくんやロイちゃんが走り回っても安心
ほんの少しの工夫で見た目がうんと良くなる

色味を抑えたシンプルな寝室は、ベッドとキャビネットだけのミニマルな空間です。ファミリークローゼットは、起床時間が異なるご夫婦のために部屋側・廊下側のどちらからも出入りできる造りに。
壁には室内窓をしつらえて、玄関や廊下に柔らかな光を落とします。室内側には来客時の目隠し用にロールスクリーンを取り付けました。
実は、取り付け方にも平野さんのちょっとしたこだわりがあります。ロールスクリーンは本来、窓枠のすぐ上に設置するのが一般的です。しかし、その方法だと、廊下側から巻き上げた状態のロールスクリーンが見えてしまいます。
そこで、平野さんは通常よりも高い位置にロールスクリーンを設置。使用しないときは存在感を消せるようにしました。
「些細なことですが、取り付け位置を少し変えるだけで、見た目がうんと良くなるんですよ」と平野さんは話します。
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廊下側から見た室内窓。急な来客でもサッと目隠しできる
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巻き上げ時に廊下側から見えないよう通常よりも10cmくらい上にロールスクリーンを設置
間仕切りや目隠しにもなるロールスクリーン

ファッションとゴルフが好きなご夫婦たっての希望で、玄関横には、広いシューズクロークを設けました。靴やゴルフバッグ、アウトドア用品をたっぷりと収納しています。
窓には外廊下からの視線を遮れるようにウッドブラインドを設置しました。
「ウッドブラインドの色は平野さんにお任せしました。はじめてブラインドを操作しましたが、想像していたよりも操作がかんたんで使いやすいですね。光の量を調節できるところも気に入っています」とご主人。
- 玄関とシューズクロークの境には、間仕切りとしてロールスクリーンを取り付けました。色は床のタイルやウッドブラインドに調和するグレイにしました。
「急に誰か来きても、慌てないようにしたかったんです」と奥さま。
寝室の室内窓同様、巻き上げたロールスクリーンが廊下側から見えないよう、シューズクローク側の壁面に設置しました。操作方式は、「スマートコード式」を採用。スクリーンをすべて上げていても操作部が目立たず、通り抜ける際もコードに煩わされません。 -
ロールスクリーンを下ろしても圧迫感がなく、廊下の壁ともなじみが良い
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ロールスクリーンを巻き上げれば、すっきりとした印象に。玄関側からはまったく見えない
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スマートコード式は操作部が高い位置にあるので、ペットに遊ばれる心配がない
「アウトドア派で休日はいつも外出してしまうので、持ち家なんてもったいないかなと思っていました。けれども、ここに住んでから、家にいる時間が短いからこそ、家で過ごすひとときが大切だと気づきました」と奥さまがほほ笑みます。
ご夫婦と愛犬たちのかけがえのない暮らしがここにあります。
Photo by Akiko Osaki/Written by
なるほどブラインド編集部
2024.03.12 公開