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ビンテージマンションの窓に映える
ハニカムスクリーン

本記事には、旧仕様の商品画像が含まれています。

歴史情緒漂う東京都文京区湯島。「蟻川建築設計事務所」を営む蟻川佑太さんと村田奈津子さんご夫婦は、眺望の良さに惹かれて、駅からほど近い築50年超のビンテージマンションの一室を購入。自宅兼事務所にリノベーションしました。
暮らしていくうちに窓からの冷気が気になったお二人は、この冬、断熱性能を期待してハニカムスクリーンを設置したそうです。
今回は、蟻川さんと村田さんに素敵な住まいやハニカムスクリーンについて伺ってきました。

光と風が抜ける、フレキシブルで心地良い住まい



南北に細長い形をした蟻川邸。湯島天満宮に面する南側にはLDK、旧岩崎邸庭園や不忍池を望む北側には寝室と事務所、それらをつなぐ廊下部分に水まわりを設けました。南北の部屋に扉はなく、家全体に光と風が通り抜けます。

「この空間が持つ『抜け感』をきちんと活かしたいなと。とはいえ、家族で暮らすには間仕切りは必要です。壁を立てつつも、どうしたら光や風の抜けを作れるかを考えました」と蟻川さん。

そこで、LDKの天井と床に十字のレールをあしらい、上部はポリカーボネート、下部はラタンを配したオリジナルの建具をしつらえました。視線をやんわりと遮りながらも、採光と通風ができます。

昔の民家の間取りは「田の字型」といい、廊下がなく襖で空間を構成していました。その緩やかに仕切る感覚が好きだった蟻川さんは、LDKを田の字に分けたら何かおもしろいことが起きそうだと感じたと言います。

子どもの遊び場になったり、シアタールームになったり、室内干し場になったり……。田の字型に仕切ることで、単なるLDKではなくフレキシブルな空間になりました。

普段使わない色味も間仕切りなら挑戦しやすい



建具や窓まわりアイテムで緩やかに空間を使い分けている蟻川邸。仕事場と寝室の間仕切りには、ロールスクリーンを使用しています。とくに、スクリーンの色と棚板のシナ合板との調和が気に入っていると蟻川さんは話します。
普段、色味があるものを選ばないお二人ですが、偶然カタログでこの色を発見し、どのような空間になるのか興味が沸いたそうです。


  • 杢感のある表情で木との相性が良い「アシベ」のシナモンイエロー
  • お子さんがまだ幼いことから、操作方式は安全性を考慮して「スマートコード式」を採用しました。「スマートコード式」は操作部が高い位置にありつつ、操作コードもループ状になっていないため、子どものいるご家庭に安心してお使いいただけます。
    デザイン性と高い安全性が評価され、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞を受賞。全国の保育施設にも多数導入されています。

    「子どもがコードに絡まないようにスマートコード式にしました。操作もしやすいし、毎日何度も通る場所なので安心ですね」。

お客さまの家でハニカムスクリーンの断熱効果を実感



このマンションのサッシは竣工当時から交換されておらず、窓からくる冷気が気になっていたと話す蟻川さんご夫婦。この冬、南北の窓に断熱性能の高いハニカムスクリーンを取り付けました。

ご自宅にハニカムスクリーンの設置を決めたのは、お客さまの家で断熱性能の高さを実感したのがきっかけでした。

「ハニカムスクリーンを納入したお客さまのお宅に伺う機会があったんです。スクリーンと窓の間に手を入れてみると、冷気がしっかりガードされていると感じました」と村田さん。

「これは自宅に良いなって。窓の改修はまだ実施されないので、窓まわりアイテムで窓の断熱性能を上げようと思いました」と蟻川さんもうなずきます。


  • まず、日当たりの良い南面の窓に選んだのは、2種類の透け感の生地を上下に配置した「ツインスタイル」。日中はシースルー生地で光をたっぷりと採り入れ、夕方以降は全面不透明生地にして断熱性を高めます。蟻川邸では夏季を考慮し、シースルー生地は遮熱生地を選定しました。

    「以前はカーテンを使っていましたが、ハニカムスクリーンに変わってスッキリした感じがします。断熱性能が良いおかげか冷気が入りづらくなりました。シースルー生地を下ろしたままでも明るさが保てますし、景色も眺められて良いですね」。お二人ともハニカムスクリーンの使用感に大満足です。

  • 上の生地は遮熱性能の高いプリーツシースルー「デリス遮熱」、下はハニカムスクリーン「ココン」

採光もプライバシーも景色も断熱性も叶う



寝室と事務所がある北側の窓も、入居当初は薄手のカーテンをつけていましたが、寒さが気になり厚手の遮光カーテンに付け替えました。しかし、部屋が暗くなりすぎてしまい、朝の目覚めが悪くなったそう。そこで、ハニカムスクリーンの「アップダウンスタイル」を設置しました。

「アップダウンスタイル」は生地の上部と下部を動かせるため、採光や通気を自由に行えます。カフェカーテンのように顔の高さだけを隠すことも可能です。お二人が気に入った眺望を邪魔せず、光や風を家の中へと導きます。

「白の不透明生地のハニカムスクリーンにしたので、自然の光で目覚められるようになりました。それに加えて、寒さが気にならなくなったのがすごく嬉しいです。
『アップダウンスタイル』はスクリーンの位置を自由に動かせるから、自分の座っている部分を隠しつつ、景色も楽しめるんですよ」と村田さんが微笑みます。

  • 遠くには上野の杜が見える。上部が開く「アップダウンスタイル」だからこそ楽しめる景色だ
  • 蜂の巣状の立体構造生地が断熱壁となり、季節問わず高い断熱性能を発揮する

さらに、蟻川さんはハニカムのスクリーンについて語ります。

「ハニカムスクリーンの推しポイントは断熱性能ですね。内窓は断熱性能が優れていますが、デザイン性を追求すると高額になります。それよりも比較的安価で、取り替えも容易なハニカムスクリーンの方がお客さまに提案しやすいです。
集合住宅の場合、耐風圧性能や防炎性能を満たすため、ビル用のアルミサッシが使われることがあり、戸建て住宅用の樹脂サッシより断熱性能が落ちます。東京でマンションに住むのであれば、ハニカムスクリーンが良いかなと思います」

  • 蟻川佑太さん
    村田奈津子さん
    「蟻川建築設計事務所」主宰。新築住宅やマンションのリノベーションを手掛ける。時代やライフスタイル、住まいの経年変化を楽しみながら暮らせる住まいを提案している。

Photo by Akiko Osaki /Written by Naoko Hashiguchi

2024.06.14 更新

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