
ぜひ知って欲しい!
実はとても万能なプリーツスクリーン
みなさん“プリーツスクリーン”はご存知ですか?ブラインドやロールスクリーンと比べるとあまり目立たない存在ですが、多彩な機能を持つ、とても使い勝手の良い窓まわりアイテムなんです。
今回はプリーツスクリーンの魅力をはじめ、購入する上で知っておきたいメリットやデメリットをご紹介します。
プリーツスクリーンとは?

プリーツスクリーンは窓装飾の一種で、扇子のようにじゃばら状に加工された生地を開いたり、折りたたんだりして調光します。
特徴は“不織布”がラインアップされていること。同じファブリック商品であるロールスクリーン やバーチカルブラインドとは異なり、和空間に合う生地が豊富です。不織布には漉き込みや揉み、落水などの伝統技法を用いて製造されたものもあり、和紙のような繊細な質感が楽しめます。
プリーツスクリーンのココがおすすめ!
プリーツスクリーンは機能性に優れており、1台でプライバシーや暑さ・寒さ対策など窓まわりの悩みを解消してくれますよ。
ここからは、プリーツスクリーンの優秀さをたっぷりお伝えしていきます。
優秀ポイント 1設置するだけで洗練された窓辺に

プリーツスクリーンといえば、均等に連なる水平ライン。そのデザイン性の高さから、有名なホテルや旅館にも多数採用されています。ご自宅の窓に取り付けるだけで、いつもの部屋が洗練されたモダンな空間に変わります。
奥行きは操作方式によって異なりますが、4.2~7.5cmと納まりが非常にコンパクト。生地が室内側に膨らまず、部屋が広く見えます。
また、光を優しく透過するのもプリーツスクリーンの魅力のひとつ。いくつもの面で強い日差しを拡散し、柔らかで心地よい光が室内に広がります。
優秀ポイント 21台で採光と遮光、プライバシー対策を叶える

プリーツスクリーンで最も人気の仕様は“ツインスタイル”。1台に透け感の異なる2つの生地を上下に配置し、中間バーの位置を替えて調光します。
人通りが多い場所に面した1階の窓には、“上:シースルー生地、下:不透明生地”の組み合わせが最適です。外からの視線を遮りつつ、上部から光を取り入れられます。
隣接している建物が高い場所や外の景色を楽しみたい時は、“上:不透明生地、下:シースルー生地”の配列が◎。上からの視線をシャットアウトしつつ、採光します。
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上:シースルー生地、下:不透明生地の組み合わせ
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上:不透明生地、下:シースルー生地の組み合わせ
このように窓の環境に応じて上下の生地を配置すれば、採光とプライバシー対策を同時に行えます。ただし、後で生地の配置変更はできません。事前に設置する場所はどういった環境かを把握してから購入しましょう。
優秀ポイント 3多彩な操作方式と幅広いサイズ展開でいろいろな場所にフィット

操作方式が多彩なのもプリーツスクリーンの特長です。小さい窓にはコンパクトなコード式やループコード式、大きい窓やラクな操作を求めている方には自動下降機能があるチェーン式やワンチェーン式。小さな子どもやペットがいるお宅は長いコードがないスマートコード式やコードレス式、というように環境や窓の大きさによって操作方式を選べます。
コード式
チェーン式
ワンチェーン式
コードレス式
スマートコード式
電動式
さらに幅15cm〜3m、高さ30cm〜3mまで製作可能(生地や操作方式による制限あり)で、何をつけたら良いかわからない小窓やスリット窓、大きい窓にも合わせられます。
最近では収納の目隠しや間仕切りとして活用されることも。スマートコード式やコードレス式なら長いコードがなく、狭い場所や人がよく通る場所でも邪魔になりません。
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スッキリとたたみ上がるので、間仕切にもぴったり
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オープンなラックの目隠しにも活用できる
優秀ポイント 4プリーツ形状で省エネ効果!?夏の暑さ・冬の寒さ対策に

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あまり知られてはいないですが、プリーツスクリーンには断熱効果があります。その秘密はプリーツ特有の形状。ジグザグの凹部分に暖かい空気が滞留し、外に空気を逃しにくくなっています。
夏は外からの日射熱を41.8%カットし、冬は室内の熱流失を28.6%セーブ。年間でなんと17.6%もの節電効果※があります。プリーツスクリーンを設置するだけで、夏の暑さ・冬の寒さ対策になるのはうれしいですね。
※節電効果・熱の流出入のパーセンテージは、複層ガラス(3+A6+3mm)の節電効果・セーブ率・カット率を0とした場合の比較です。
購入する前に知っておきたいプリーツスクリーンのデメリット
これまでプリーツスクリーンの優秀なポイントをご紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。ここではプリーツスクリーンの気になるポイントをまとめてみました。
購入後に後悔しないよう、事前にチェックしておきましょう。
気になるポイント 1洗濯ができない
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- プリーツスクリーンはメカ部分から生地を取り外すのが難しく、その上生地にプリーツ加工をしているため洗濯ができません。実際、汚れを心配して購入を躊躇する方もいらっしゃるそうです。
しかし、洗えないからこそプリーツスクリーンには “汚れにくくする工夫”がしてあります。主な汚れはほこりによる黒ずみです。そのため、帯電しやすい不織布とレース生地には静電加工を施し、ほこりが付着するのを防いでいます。
普段の掃除は気がついた時に、はたきで表面のほこりをサッと払うのみ。洗えないからこそ特別な手入れは不要なので、とてもラクですよ。
気になるポイント 2コード穴からの光漏れ
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プリーツスクリーンには構造上、生地にコードを通す穴があり、その部分から光を通してしまいます。したがって、遮光生地を選んでも光を完全には遮れません。
遮光など透け感が少ない生地は、外が明るいとコード穴からの光が目立つので注意。シースルーや透過性のある生地であれば、光漏れはそこまで気にならないですよ。 -
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日中の見え方(遮光生地)
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夜間の見え方(遮光生地)
一方、コード穴から漏れる丸い小さな光が連なっている様子が美しいと感じる方も多くいらっしゃいます。検討する際は生地の透過性だけでなく、コード穴からの光漏れの度合いも確認しておきましょう。

コード穴からの光漏れが気にならないプリーツスクリーン「もなみグランツ」
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スクリーンのコード穴が見えない高遮蔽タイプ。プリーツの水平ラインもより美しくすっきりと見えます。
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スクリーン背面をつまんで溶着加工した部分にコードを通しているので、室内側からコード穴が見えません。
気になるポイント 3開けると室内が丸見えになる
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プリーツスクリーンに限らず上下に開閉するアイテムは、全開時に室内が丸見えになるため、プライバシーを懸念する方がいらっしゃいます。
出入りを頻繁にする窓の場合には1台で製作せず、ガラスに合わせて割付けるのがおすすめです。出入りしない面は開けずに済むので、室内の見えすぎを防げます。
まとめ
written by なるほどブラインド編集部
2022.6.29 公開
プリーツスクリーンは1台で採光と遮光、プライバシーや夏の暑さ・冬の寒さ対策ができる優秀なアイテムです。一度使って頂けたら、すぐにプリーツスクリーンの良さを実感できるはず。
実物に触れたことがない方は、ぜひ1度お店やショールームで体験してみてくださいね。