
最近よく見かける
「調光ロールスクリーン」って
ナニモノ!?
最近、SNSでボーダー柄や布製のよこ型ブラインドのようなロールスクリーンを目にしたことはありませんか?
実はそれ、「調光ロールスクリーン」という光の調節ができる窓まわりアイテムなんです。
今回は、見たことはあるけれど、意外と知らない調光ロールスクリーンについて分かりやすく解説します。
調光ロールスクリーンとは?
調光ロールスクリーンとは、透け感の異なる2種類の生地を動かして、室内に取り込む光の量を細やかに調節できるスクリーンのことです。
調光ロールスクリーンには、ふたつのタイプがあります。ひとつは生地が立体になっているタイプ。もうひとつは、シースルー生地と不透明生地をボーダー状に組み合わせたタイプです。同じ調光ロールスクリーンにカテゴライズされていますが、見た目も調光の仕方も異なります。

調光ロールスクリーンのここがスゴい!
「調光ロールスクリーンって何がいいの?」と思われている方も多いはず。
まずは、ニチベイで人気の調光ロールスクリーン〈ハナリ〉と〈レユール〉の魅力を解説します。
「ハナリ」のここがスゴい!1
ブラインドとロールスクリーンのいいとこどり
〈ハナリ〉は2枚のシースルー生地の間にブラインドのスラット(はね)の動きをする生地がある立体構造の調光ロールスクリーンです。ブラインドのようにスラット生地が回転し、光や眺望を細やかに調節します。
スラット生地を全閉状態にすると、フラットな見た目に変化。ロールスクリーンのように巻き上がり、すっきりとした窓辺になります。
まさに、〈ハナリ〉はブラインドとロールスクリーンの機能性を兼ね備えたいいとこどりなアイテムです。
スラット生地を水平にすると全開に。光や景色が存分に取り込める
スラット生地に角度をつけた状態。スラットの角度は状況や好みに応じて細やかに調整可能
スラット生地を全閉に。この状態からロールスクリーンのように巻き上げる
「ハナリ」のここがスゴい!2
こだわりのレースで柔らかな光と景色が楽しめる

前後2層の繊細なレースによって、ふんわりとした光が楽しめる〈ハナリ〉。洗練された雰囲気をまとう秘密は、レース部分にあります。
通常、同じ構造のレース生地が重なるとモアレ(干渉縞)が発生し意匠性が損なわれますが、〈ハナリ〉はフロントレース生地とバックレース生地の組成を変えてモアレを抑制しています。
さらに、フロントレース生地には巻き上げたときのシワ対策として伸縮性を付加。色もスラット生地と同系色にすることで、意匠性を高めています。
透け感の良いレース生地を使用しているため、柔らかな光を室内に取り入れるのはもちろん、外の景色もやんわりと感じられます。
「ハナリ」のここがスゴい!3
こだわりのレースで柔らかな光と景色が楽しめる
〈ハナリ〉には2種類のシリーズがあり、環境または用途に応じてお選びいただけます。ひとつは、やさしくふんわりとした質感が美しいファブリック〈シュプーロ〉。ホワイトやグレイ、グレージュなどのニュートラルなカラーで、いつもの空間をモダンに演出します。
もうひとつは、スラットに遮光生地をあしらった〈シュプーロ遮光〉。陽射しと視線をしっかりとカットするため、集中したり、静かに過ごしたりしたい場所に適しています。
「レユール」のここがスゴい!1
プライバシーを守りながらしっかり採光できる

シースルー生地と不透明生地を交互に組み合わせた〈レユール〉。前後2層のボーダー状生地の重なり具合を調節して、光の量をコントロールする仕組みです。
シースルー生地を重ね合わせると光を取り込めて、反対にシースルー生地と不透明生地を重ねると光を遮れます。
不透明生地が常に見えるため、すっきりとした抜け感はないものの、採光しながらプライバシーも守れます。

(右)全閉するとロールスクリーンのようにしっかり遮れる
「レユール」のここがスゴい!2
個性的だけれど合わせやすいデザイン

〈レユール〉といえば、目をひくボーダー柄です。カーテンやロールスクリーンにもボーダーのデザインはありますが、ここまで大胆な柄はなかなかありません。
「コーディネートが難しそう」と感じるかもしれませんが、ナチュラルや北欧、モダンなインテリアに好相性で、空間に程よいアクセントを添えます。
このタイプの調光ロールスクリーンは、韓流ドラマでも見かけます。ストーリーだけでなく、背景の窓にもぜひ注目してみてください。
「レユール」のここがスゴい!3
インテリアや好みに合わせて選べる3種類の生地
〈レユール〉には、表情の異なる3種類の生地がラインアップしています。ざっくりとした織りの〈ジョルノ〉、ほのかに光沢感があり上質な質感の〈ルシード〉、横へと流れるラインが上品な〈ソワーレ〉があり、シーンやテイストを問わずお使いいただけます。
さらに、全柄防炎・抗菌仕様で、意匠性だけでなく安全性も両立。お部屋に楽しさと心地よさをもたらします。
調光ロールスクリーンの気になる疑問
ここからは、多くの方が気になっている調光ロールスクリーンに関する疑問についてわかりやすく解説します。
疑問1水拭きや洗濯ができない?
調光ロールスクリーンはどちらのタイプも水拭きや洗濯はできません。その分、お手入れは気づいたときにハンディモップでサッと拭くだけでOK。忙しい方、掃除が苦手な方にこそ、おすすめのアイテムです。
立体構造タイプの〈ハナリ〉は、まれに生地の中に虫やほこりが入ってしまう場合があります。その際は、ドライヤーの冷風を当てると、ゴミが風とともに外に出てきますよ。
棒を入れて無理やり取り出そうとするのは、生地を傷める原因になるので控えてください。
疑問2遮光性が低い?
どちらの調光ロールスクリーンにも遮光生地はありますが、商品の構造上、光を完全には遮断できません。よって、寝室をしっかり暗くしたい方には不向きです。
光に対して寛容な方であれば、寝室でも充分お使いいただけます。光をやんわりと感じられるからこそ、朝の光で自然に目覚められますよ。
調光ロールスクリーンをより美しく、より使いやすくするコツ

調光ロールスクリーンの設置の仕方を少し工夫するだけで、見た目の印象や使い勝手がアップします。
腰窓に設置するコツ
〈ハナリ〉はスラット生地を全閉状態にすると、ボトムレールが2cmほど浮き上がります。〈レユール〉は全閉状態から調光をするにつれ、ウエイトバーが徐々に浮き上がってきます。そのため、窓枠の内側に天井付けすると、下の隙間が気になる可能性があります。掃き出し窓なら上から見下ろすので、そこまで気になりませんが、腰窓に設置するときは注意が必要です。
腰窓の場合、〈ハナリ〉も〈レユール〉も窓枠の外に取り付ける「正面付け」にすると、調光時の隙間も発生せず、美しく納まります。
出入りする窓に設置するコツ
調光ロールスクリーンは比較的大きな窓にも対応していますが、頻繁に出入りする窓に設置する際は、二分割にするのがおすすめです。
出入りする窓としない窓に分けておくと、窓を開けたときに室内が見え過ぎるのを防げます。
調光ロールスクリーンを使ったおしゃれなお宅をご紹介
「調光ロールスクリーンを使った部屋が想像できない」という方に向けて、〈ハナリ〉と〈レユール〉の素敵な実例をご紹介します。

〈ハナリ〉を介して、柔らかな光が降り注ぐダイニング。窓の外の木々がやさしく映し出されています。

スラットがあることで、窓の外に広がる雑多な景色を隠しつつも、光や空の移ろいが楽しめます。

朝の心地よい目覚めをサポートする〈ハナリ〉。起床後すぐにスラットを全開にすると、朝日をたっぷりと浴びられます。

コンクリートに囲われた空間に佇む〈レユール〉。スクリーンの色は家具と窓枠に合わせて選びました。

〈レユール〉が床材とリンクしている寝室。個性的でありながらも目立ちすぎず、シンプルな空間に寄り添います。

ホワイトを基調にしたミニマルなリビングにボーダー柄が映えます。家具に落ちる影もよいアクセントです。
まとめ
written by なるほどブラインド編集部
2025.6.24 公開
調光ロールスクリーンは光を細やかに調節できるので、いつもの暮らしにやさしい心地よさをもたらします。さらに、個性を添えつつ、洗練されたインテリアに仕上げるのも得意です。
心地よさとおしゃれを兼ね備えた調光ロールスクリーンで、窓まわりを素敵に彩りませんか。