
同じホワイトって名前でも全然違う!
いろんな「白」をくらべてみました。
ロールスクリーンやブラインドを選ぶ際、ついつい白を選んでしまいますよね。「白ならどれもさほど変わらない」と生地やスラットをあまり見ないで決めている方もいらっしゃるとか。
いやいや、ちょっとまって!同じ「ホワイト」という名前でも、アイテムによって色味が違うんです。
今回はニチベイのアルミブラインドとロールスクリーン、ウッドブラインドにラインアップされている「白」を徹底解説します。
ついつい選んでしまう白の魅力とは?

白の魅力は、なんと言っても使いやすさです。あらゆる素材の壁や床、家具と調和します。さらに、室内を明るく、広く見せる効果もあります。
また、白は夏の暑さ対策にも有効です。他の色よりも太陽光を多く反射するため、窓まわりアイテムに最適な色と言っても過言ではありません。
とくに、混じり気のない白は日射反射率が最も高く、省エネに貢献します。
優秀だけれど気をつけたいポイント
「せっかく周りになじませたくて白にしたのに、ちょっと浮いているかも」と感じることはありませんか?
多くの場合、壁とブラインドの色が合っていないのが原因です。一言で白と言っても、真っ白もあれば、オフホワイトと呼ばれる少し黄みやグレイがかったものもあります。
空間になじませたい方は、壁の色に合わせましょう。サンプルを壁に貼り、少し離れた距離で見て選ぶと失敗しにくいですよ。
ただし、照明によって見え方が変わるため、自然光での確認がおすすめです。
アルミブラインドの白ラインアップ

住宅に限らず、オフィス、店舗、工場など多種多様な場所に使われているアルミブラインド。建材によって、白の色もさまざまです。どこにでも合わせていただけるよう、なんと19種類もの白を用意しています。
アルミブラインドは光を透過せず、生地のように色が変わって見えることはありません。それだけに色選びはとても重要です。壁や床材、家具に合ったものを探してみてくださいね。
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真っ白をはじめ、黄色やピンク、グレイを帯びた白などさまざま
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空間を引き締めるクールホワイト
やわらかな色合いのスターホワイト
ロールスクリーンの白ラインアップ
ロールスクリーンは生地の質感、透過度によって見え方が異なります。色選びの際は、窓にサンプルを貼って見るのがベスト。可能であれば、日中(照明なし)と夕方以降(照明あり)の2回に分けて確認しておくと安心です。
ここからは、透過度別に生地を紹介します。
1ミディアム、シークレット生地

ミディアム、シークレット生地はアイテム数が豊富です。多色展開しているシリーズには、ホワイトと名前が付いた色が2〜3つあることも。また、同じ色名でも織り方や厚み、透け感が異なると見え方も変化します。

「フェスタⅡ」はコットンライクのシンプルな生地です。白はミルキーホワイトとオフホワイトの2種類。ミルキーホワイトは、その名の通り牛乳のようにほんのり黄みがかっています。木材や天然素材を用いた空間に向いています。
オフホワイトはグレイッシュな白で、落ち着いた雰囲気にしたい場所に適しています。汚れも目立ちにくく使いやすいです。
遮熱性能を付加した「フェスタⅡ遮熱」は、「フェスタⅡ」よりも目を詰めて透け感を抑え、混じり気のない白にして日射反射率を高めています。真っ白な壁やコンクリートや石材を用いたインテリアと高相性です。とても明るい色なので、壁の色がアイボリーだと浮いて見える可能性も。必ず色チェックを行いましょう。

シンプルで薄手の「エルデ」の白は、砂糖のようなシュガーホワイト。「フェスタⅡ」よりも黄み寄りの色です。明度が高く、陽当たりが望めない場所でも室内が明るく感じられます。
「プリレ遮熱」のペールホワイトはアイボリーに近い白です。麻糸を粗く織り立てた風合いの生地で、温かみがあります。「フェスタⅡ遮熱」とほぼ同等の省エネ性能を有しているので、好みに合わせて使い分けると良いでしょう。
ヘリンボーン柄の「ケルム」は立体感のある織りと上品な光沢が魅力です。白は他の生地よりも赤みのあるスモークホワイト。壁ではなく、家具やファブリックに合わせてコーディネートするのがポイントです。
2遮光生地

遮光生地は製法によって白の色合いと質感、遮光性能が異なります。主に、光を吸収する黒い糸を織り込む方法と、生地の裏面に黒い生地を貼りアクリルでコーティングを施す方法(バックコート)があります。

前者の製法を用いた「ラフィー遮光」は、2本の白い糸の間に黒い糸を織り込んでいるため、グレイがかって見えます。バックコートよりも遮光性能は劣りますが、一般的な生地の製造方法と同じなので、質感や織柄が楽しめます。
後者の製法でつくられた「エルデBC」と「ラスコBC」は、美しい白が表現できます。色重視の方は、BCと表記されているものを選びましょう。
コーティングされた裏面は凹凸がなくツルっとしていますが、遮光性は抜群。その性能の高さから多くの宿泊施設に採用されています。
3シースルー生地

他の透過度の生地とは異なり、光をたくさん透過するので、色味はあまり気になりません。インテリアテイストや好みでセレクトできます。

リネンライクで素朴な表情の「ルラン」。ホワイトは本来明るく浮きやすい色合いですが、透け感があるため、繊細なベールのようにスッと景色に溶け込みます。
リネン風のざっくりとした素材感の織り柄の「シュクル遮熱」は、愛らしい見た目もさることながら、遮熱性能を持ち合わせた優秀なシリーズです。白い糸の中にグレイの糸を混ぜ、やさしい色合いを表現しています。
省エネ性能抜群の「スクレ遮熱」のホワイトは、光を多く反射する混じり気のない色です。裏面はミラーレースになっており、日中、屋外から室内が見えづらくなっています。透け感が少なく、色がはっきりと出ます。
ウッドブラインドの白ラインアップ

ウッドブラインドは重厚感が出やすい窓まわりアイテムですが、白のウッドブラインドなら重々しくなりません。光を反射しやすく、窓辺が明るく見える効果もあります。

プレーンなスラットは純白なスターホワイト、少し黄味がかったピュアホワイトの2色です。モダンにはスターホワイト、ナチュラルにはピュアホワイトが合わせやすいですよ。
色を決める時は壁だけでなく、建具の色とも合うかチェックしましょう。たとえ壁が似た色でも、建具がアイボリーだと、ミスマッチに感じてしまうおそれも。建具の色に合わせる方が調和しやすいです。

意匠性のスラットは、グレインホワイトとアンティークホワイトの2種類。どちらもインテリアをつくり込みたい方に人気です。
グレインホワイトは少しヤスリがけをして木目を目立たせているため、木の温かな風合いが感じられます。ナチュラルな意匠でテイストを選ばず使えますよ。
アンティークホワイトは、長い年月を経て風化したようなエイジング加工を施してあり、西海岸風やシャビーシックなインテリアに良く映えます。

竹素材のバンブースラットにはスノーホワイトとスワンホワイトの2色がラインアップ。どちらもアイボリーやベージュ寄りの色です。
白のバンブースラットはウッドブラインドと見た目がさほど変わらないのに価格はリーズナブル。そのうえ、スラットをすべてたたみ上げたときの厚みがコンパクトな点も魅力です。
まとめ
written by Naoko Hashiguchi
2024.06.14 更新
色選びを失敗しないコツは、「壁になじむ色を選ぶこと」と「空間に合った質感を選ぶこと」です。ニチベイではいろいろな白を取り揃えています。
ぜひ、あなたの家にピッタリの一色を見つけてくださいね。