ブラインドの魅力を伝える情報サイト【なるほどブラインド】

ホーム>「引き算」で選ぶ窓まわり。家全体の調和を支える背景としてのブラインド

「引き算」で選ぶ窓まわり。
家全体の調和を支える背景としてのブラインド

壁や床と同じように広い面積を占める窓まわりは、余計なパーツや視覚的なノイズを削ぎ落とすことで、空間に落ち着きをもたらしてくれます。
今回訪ねた、建築家の谷山武志さんと裕子さんご夫妻のご自邸は、まさにそんな引き算の美学が体現された場所。ご家族の居住スペース、お母様の住居、そして事務所を共存させたこの一棟には、窓辺を空間の「背景」として溶け込ませる工夫が詰まっていました。住まい全体をすっきりと整える、プロならではの視点で選ぶ、窓まわりの秘訣を紐解きます。

プライバシーと心地よさを両立する窓辺の工夫

都内21坪の敷地に建つ、二世帯住宅兼オフィスの谷山邸。半地下の設計事務所、1階の親世帯、2・3階の子世帯からなる4層構造です。自らの手で設計したこの住まいについて「限られた敷地を、できるだけ建物の内部に取り込もうと考えました」と武志さん。小さな中庭と屋上を介して内外が立体的に繋がり、タテにヨコにと視線が抜けることで、住宅密集地でありながらどこにいても光や風、緑の気配を感じられる開放的な空間が実現されています。

「谷山建築設計室」を主宰する谷山武志さんと裕子さんご夫妻。建物だけでなく周辺環境を読み込み、自然の移ろいを感じられる豊かな住空間を追求。暮らしの変化やその時々の要求を受け止められる、大らかで包容力のある住まいづくりを手がけています。

部屋同士がシームレスに繋がる住まいだからこそ、ご夫妻が意識したのが、それぞれの窓の役割分担でした。「外からの視線が気になる外周はブラインドで守り、プライベートな中庭側はレースのカーテンで空間の繋がりや光の拡散を優先しています」と武志さん 。この使い分けが、開放感と落ち着きを両立する心地よい住まいづくりのベースとなっています。

快適な眠りを誘う、ハニカムスクリーンの機能美

3階の寝室は、ハニカムスクリーン『レフィーナ25』の「サーモブロックタイプ」を採用。サイドにL型フレーム、上下に断熱シールドを設けて隙間からの空気の流入出を軽減し、窓との間に確かな空気の層(断熱層)を作り出す、断熱・遮熱性に優れたスクリーンです。

上下に組み合わせたシースルーと不透明な生地の配分を調整できるツインスタイルは、プライバシーを守りながら、同時に心地よい光を部屋に取り入れ、心地よさをもたらしました。「階段を上がってまず目に入るこの窓辺が、気持ちをすっと切り替えてくれます」と裕子さん。不織布ならではのやさしい光の拡散には、小学生のお子さんも思わず目を輝かせたとか。 機能美とやわらかな景色が両立した寝室となりました。

  • 1台では取り付けられないほど横幅の大きな窓に対し、サッシに合わせて木の方立(ほうだて)を自作。2分割にして美しく納めました。
  • 優れた断熱・遮熱性能で快適な室温をキープ。寝室に置かれた温湿度計で、スクリーンが作り出す断熱層の効果を日々確かめているそう。

限られたスペースに納める。
窓辺をすっきり整えるアルミブラインド

建物の外周を囲む窓には、アルミのよこ型ブラインド『ユニーク25』を採用。建物の外観に静かに馴染む意匠でありながら、室内には光を拡散させ、やわらかな明るさを届けてくれます。「窓枠の小さな奥行きにピタッと納まるコンパクトさがいいですね。壁面とフラットに揃えられるので、空間がとてもすっきり見えます」とご夫妻。

納まりの美しさだけでなく、ご夫妻が日々の使用で実感しているのが、その操作性のよさ。グリップは手馴染みのよい太さで、しっかりとした握り心地です。「適度な手応えを感じながら、スムーズに操作できます。グリップを回す際に遊びがなく、止めたい位置でピタリと固定できるのが気持ちいいです」と武志さん。

この窓辺は、谷山邸の愛猫にとってもお気に入りの場所。「猫が自ずからブラインドをすり抜けて、よく窓から外を眺めているんです」と、ご夫妻は微笑ましい日常のワンシーンを教えてくれました。この商品はスラット(はね)に独自の補強加工を施した、衝撃に強い「タフスラット」 。猫が多少ぶつかったり、体を押し込んでもスラットが折れにくく、元の状態に戻ります。愛猫との暮らしにも自然と寄り添う、思いがけない発見があったようです。

  • 谷山邸の多くの窓で選ばれた、スラット幅25mmのアルミブラインド。窓枠の奥行きがわずか35mmと限られたスペースにおいて、奥行きの小さいブラインドは、美しく納めるための最適な解決策となりました。
  • 同フロアの洗面・浴室スペースにもアルミブラインドを採用。水まわりの限られた空間でも、窓枠の内側にすっきりと納まります。

障子の美しさを引き立てる、
ウッドブラインドの「白」という選択

1階にあるお母様の住居は、建て替え前の家から引き継いだ「障子」が主役の空間。その障子と並ぶ南向きの小窓に、ご夫妻は白のウッドブラインドを選びました。「木製ブラインドを木目のまま合わせてしまうと、障子の木枠と重なって、印象が強くなりすぎてしまいます。あえて白で色を抑えることで、障子の存在感が綺麗に引き立つと考えました」と武志さん。

また、50mmという広めのスラット幅も、空間にゆとりを生み出しています。「母が暮らすエリアなので、細い幅よりも、広いスラットの方がせせこましくなく、ゆったりとした印象になります」と武志さん。心地よい緑の借景が広がるこのキッチンで、「母ははねを少し開けて景色を楽しみながら、水仕事をやっていることが多いんです。それだけ、母にとって大事な場所」と裕子さんも語るように、ここにも住まう人への細やかな配慮が光ります。

  • 1本の操作棒で簡単に昇降・調光できる『スマートコード式』を採用。
  • 昇降コードの穴をなくし、光漏れを抑えた「クレールグランツタッチ」。高い遮蔽性は、暮らしの中で落ち着きたいときにも役立ちます。

空間の「ノイズ」をなくす。
日常の景色になじむウッドブラインド

半地下にある事務所は、コンクリート打ち放しの壁やラワン合板の床を用いたソリッドな空間。家づくりの相談に訪れる方が、実際の空間で床や壁といった素材そのものの質感や暮らしの心地よさを体感できる場としての役割も果たしています。

こうした素材感の引き立つ空間に静かに馴染んでいるのが、窓辺のウッドブラインド『クレールグランツタッチ』。徹底的にノイズを削ぎ落としたミニマルな意匠が、空間との美しい調和を生んでいます。

日中はスラットを15度ほど開けておくのが、この部屋の定番スタイル 。隣の建物との距離が近くても、外からの視線や気配をやわらかく受け流し、心地よい光だけを取り入れるコントロール術。リビングや書斎の窓まわりでもすぐに取り入れたいアイデアです。

  • ヘッドボックスの高さは54mmとコンパクトで、操作部もすっと流れるようなバトン形状。「ヘッドボックスが小さくスッキリしているのがいいですね。余計な雑音がなくて、ブラインドそのものが空間に溶け込んでいます」と武志さん。
  • 昇降コードの穴がない、一枚板のようなスラット(はね)の美しさと相まって、空間の視覚的なノイズを見事に消し去っています。

窓辺の役割を定義する。
機能・サイズ・色から導く調和のルール

  • 谷山邸のあちこちに見られる、美しさと機能が同居した窓まわりの工夫。これらは単なるパーツ選びではなく、すべてが住まい全体のバランスを見据えた確かなロジックに基づいたものでした。

    武志さんが第一に挙げたのは、「機能」を最初に見極めることです。「視線、光、風など、その窓に対して何の機能を付加させたいかをきちんと整理した上で考えていくと、自ずと最適な選択肢が絞られてきます」。

また、窓まわりの立体的な納まりを意識することも重要だと裕子さんは言います。「布やスラットの質感だけでなく、どれぐらいの奥行きがあるものなのか、空間全体の中でどう納まるのか。そうした細部までイメージすることで、空間との調和は大きく変わります」。

色選びも同様で、「自分の好みの色と、その場所に合う色は違うんです」と武志さん。個性的なカラーは取り替えの利く小物で愉しみ、面積の大きな窓まわりは、壁や柱と同化させて背景に徹する。そう心に留めるだけで、色選びの迷いもすっきりと解消されていくはずです。

空間において、窓まわりの存在を静かに整えること。その余白があってこそ、時間とともに移り変わる光のニュアンスや、暮らしの景色がより美しく浮かび上がってくるのかもしれません。

  • 谷山武志さん・裕子さん「谷山建築設計室」主宰。日常生活に寄り添う普通さの美が大切に、全体の調和と端正さを追求。
    人の手で作られたものならではの素材感や手触りを感じられ、時を経て味わいが増すような住宅をめざしている。

2026.07.07 公開

SOCIAL MEDIA

ニチベイでは各種SNSでも
最新情報をお届けしております

follow me!
facebook icon Instagram icon Pintarest icon

RoomClip icon


CONTENTS

ニチベイ全商品の施工事例を掲載
検索機能で見つけやすい充実の公式コンテンツ

インテリア事例を見る 口コミを見る ブラインドを探す

その他の記事

キーワード検索

その他の記事