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団地リノベーションの窓まわり
―ブラインドで叶えたNew Vintageな空間

光と陰影を生み、素材の表情をそっと引き出す窓まわりは、その“選び方”と“活かし方”によって空間の完成度が大きく変わります。「古いものを隠さず、現代の感覚でも良いと思えるものはそのまま残しました」。そう語るのは、建築家の織田ゆりかさん。今回は、織田さんが自らリノベーションを手がけた団地の一室を訪ね、暮らしを美しく彩るしつらえの工夫を伺いました。

古いものを「隠す」のではなく「活かす」


横浜市緑区にある南長津田団地。緑豊かで開放的な敷地に建つ、1971年竣工のマンションです。織田さんがこの部屋を選んだのは、南側に広がる常緑樹の景色を、まるで自分の庭のように楽しめるから。また、新耐震基準を満たしていることや、上下左右を住戸に囲まれた中住戸・中間階で断熱改修のしやすい構造だったことも、大きな決め手となりました。

  • まちづくり設計事務所での多様なプロジェクト経験を活かし、一級建築士として住宅から店舗まで幅広く手がけている織田さん
  • リノベーションのコンセプトは「New Vintage」。竣工当時のすりガラスのドアやレトロな玄関タイル、使い込まれたヴィンテージのハンドルなど、団地が刻んできた時間を慈しみ、あえて残すことを選択しました。そこで織田さんが、何よりも重視したのは“素材の質感”。「古いものと新しいものをマッチさせることを大切にしました。周囲の素材とまとめるため、極力マットな質感のものを選んでいます」。
  • そのこだわりは、空間の広い面積を占める窓まわりにも一貫しています。キッチンには清潔感のあるマットな質感のアルミブラインド、リビングと寝室には繭のような風合いのハニカムスクリーン、そして脱衣所にはリネン調のロールスクリーンをセレクト。各所に光沢を抑えた質感を重ねることで、団地の既存素材と新しい内装が調和し、空間全体の印象がしなやかに引き上げられています。

コンロまわりの窓にジャストフィット。
アルミブラインドの「切欠き加工」


この部屋の中心ともいえるダイニングは、キッチンを大胆に移動させ、明るい調理スペースを実現しました。一方で、工事を進める途中では、ブラインドがキッチンカウンターと干渉するという想定外の問題にも直面しました。

そんな時に、ニチベイのブラインドなら「切欠き加工」ができることを知り、「『そんな手段があったのか!』と、目から鱗で。本当に助けられました」。

  • スラットの色は白の中にも温かみを感じる「マットコットンホワイト」。独自のリブ構造で折れにくいタフスラットは、綺麗な状態をキープしやすく安心して使える
  • 採用したのは、アルミブラインド「セレーノフィット25」の変形窓タイプ。コンロ台の形状に合わせてスラット(はね)の一部を精密にカットすることで、コンロ台にピタッと合わせる“ジャストフィット”な仕上がりとなりました。

断熱・採光・視線のコントロールを一台で。
シームレスな空間を支える「ハニカムスクリーン」


リビングは、既存の壁を撤去して大きな一室空間へと生まれ変わりました。「個室をたくさん設けるよりも、大きな空間をソファなどのインテリアや、カーテンなどで区切りながら自由に使えるようにイメージしました」と織田さん。そのシームレスな空間構成によって、光の広がりにも変化が。南北の両側から光が差し込むことで心地よい“抜け感”が宿り、実際の面積以上の広がりを感じられます。

この豊かな光を自在にコントロールできるよう選んだのが、ハニカムスクリーン「レフィーナ45」のツインスタイル。上部には和紙調のプリーツ生地「みなもⅡ(ウスシロ)」、下部には不透明生地の「ココン(ミルキーホワイト)」を組み合わせました。

ハニカム構造の空気層が断熱壁となり、冬は約51%の断熱効果、夏は約56%の遮熱効果を発揮。冷暖房効率を高めて節電につながるため、窓辺のアイテムとして非常に合理的

上部の透け感のある生地越しに、常緑樹を眺められるこの窓辺では、時間とともに移ろう光の色彩が空間を彩ります。「日の入り方次第で、壁や天井の塗装の色がグレーっぽく見えたり、オレンジっぽく見えたり。時間によっても見え方が変わってきて面白いですね」。

遮光による「安眠」と、朝日を感じる「寝覚め」。
「ツインスタイル」でどちらも選べる安心を寝室に


寝室にもリビングと同じく「レフィーナ45」のツインスタイルを採用。ここでは“眠りの質”を意識した組み合わせを選びました。
下部には、遮光1級生地の「オストル(オイスター)」をセレクト。遮光率99.40%以上の生地でコード穴からの光漏れもないため、外灯や車のライトを気にせず深い眠りにつくことができます。一方で、上部のシースルー生地「みなもⅡ」は、リビングよりもナチュラルで落ち着いた色の「ウスチャ」を合わせ、空間の静謐さを守っています。

  • 上部を数センチだけ開けて就寝すれば、天井に反射した柔らかな光で心地よく目覚めることができる
  • 「ツインスタイルは、シースルー生地と不透明生地の上下を選べたり、シースルー生地をプリーツとハニカムで選べたり、住まう人の暮らしの好みに合わせてどちらにも対応できるっていうのがいいなと思いました」と織田さん。真っ暗な環境で深く眠りたい夜も、朝日を感じて穏やかに目覚めたい朝も、一台で自在にコントロールできる。そんな懐の深さが、この寝室には備わっています。

脱衣所はドアをなくして広がりを。
間仕切り活用の「ロールスクリーン」、納まりの美学


脱衣所には、あえて建具としてのドアを設けず、ロールスクリーン「ソフィー」を間仕切りとして採用。素材に選んだ「エルデ(リネンアイボリー)」は、表裏の見た目の差が少ないリネン調の質感が特徴。透過度は「シークレット」のため、廊下側・脱衣所側どちらからもプライバシーを守りつつ、空間にしなやかになじみます。

垂れ壁との隙間を減らしつつ、廊下側を表生地にするため「表裏逆仕様」を選択し、プライバシーと意匠性を両立。ミニマルなスマートコード式やウエイトバーを袋縫い仕様にするこだわりで、細部まで工夫を凝らした

洗面を廊下側に独立させ、ランドリースペースを広めに確保したこの場所では、仕切りの扱いがそのまま日々の使い勝手に直結します。「基本は広く使って、着替えなど必要なときだけ隠せるのがいいと思って」。織田さんの美学が、この小さな空間の納まりにも貫かれていました。

空間の「底力」を上げる、窓まわりの選択。


「構造上、窓の位置や大きさを自由に変えられない団地でも、窓は外の世界とつながる唯一の場所。窓まわりを少しこだわることで、空間全体の質がすごく上がる」と織田さんは話します。

今回のリノベーションで、ブラインドやスクリーンを採用した試みを、こう振り返ります。「部屋の印象がとてもスタイリッシュになり、本当によかったです」。

新しいプロダクトが備える断熱性や操作性といった利便と、50年の歳月を経てなお愛らしい団地の素材感。それらがお互いを補い、高めあう光景は、まさに織田さんが掲げた「New Vintage」の理想そのもの。機能と美しさが調和し、日常を鮮やかに、そして心地よく整える。そんな新しい暮らしの可能性が、この窓辺からしなやかに広がっていました。

2026.05.18 公開

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