インテリア業界のニチベイに理系が必要?そうお思いになったかもしれません。しかし、ブラインドやロールスクリーンは、約200点以上の部品を組み合わせてできている精密な商品です。その設計や開発には、CADマシンを操作したり、金型を作成したり、素材を検証したり、環境への負荷を解析したりと、理系学生の知識とノウハウが必要なのです。
例えば、開発部門では、ブラインドやスクリーン類が室内環境に与える影響の解析や、省エネ性能の検証などを行います。部屋にブラインドを付けることで屋外の熱をどれくらいカットでき、室内の温かい熱をどれくらい逃がさないのか。そこから、1年を通してエアコンの消費電力、電気代はどのくらいになるのかという数値を明確にしていきます。
また生産部門では、ブラインドの部品加工で使う金型の設計から製作、修理までを行います。CADで図面を描き、工作機械を繊細に操作して作った部品を組み立て、現場に納めた後はメンテナンスするという、金型にかかわる一連の業務を行うのです。金型の出来はブラインドの品質に直結するものなので、設計も製造も「100分の1mm」という非常に細かい単位で誤りがないか、ズレがないかを確認していきます。
山添 龍太郎
開発生産本部 商品開発部 電動課
工学部 生活環境デザイン学科
システム設計・開発
大学で学んだ住環境の知識を活かし、ユーザー視点のシステムを。
私の仕事は、オフィスビルなどに導入している大型ブラインドを制御・管理するシステムの設計・開発です。具体的には、「日射」や「時間」など特定の条件で自動開閉するためのシステムを担当しています。システムを設計するときに心がけているのは、「ユーザーの視点」。ただブラインドを制御や管理するのではなく、窓からの日差しの入り方などビルで働く人たちが快適に過ごせる空間づくりから、システムを使う人たちの操作のしやすさまで考えます。
大学時代に学んだ住環境やインテリアデザインの知識を活かすことができていると感じています。これからも「快適な住環境」を自分の携わるシステムで実現していきたいですね。
私はニチベイが毎年冬に行う技術、開発の現場を見学、体験できるインターンに参加していました。それまでブラインドの仕組みなど詳しくは知りませんでしたが、実際に商品を作る現場を見て、開発と製造を一貫して行うニチベイのモノづくりにとても惹かれたのを覚えています。職場の雰囲気も知れるので、そうした機会に参加するのはおすすめです。
北見光希
開発生産本部 生産技術部 生産技術課
工学部 創造システム工学科
工場設備の設計・手配
試験管を工具に持ち替え、ニチベイの工場を支える生産現場の技術者に。
大学の専攻は、化学・生物系。機械工学系のイメージが強いニチベイですが、私のように学生時代は工具と無縁だったという社員も少なくありません。私の場合は大学の就職説明会でニチベイのモノづくりに興味をもち、入社を決めました。
現在は主に、工場の生産ラインで使用する工具・治具の製作や大型設備の設計など、商品を作るために必要な設備全般の手配を行っています。私の仕事で大切なのは作業者が作業しやすい快適な環境をつくること。だからこそ、自分の設計した設備が現場の人に「使いやすい」と喜ばれたときは、嬉しい気持ちでいっぱいになります。もっと知識と技術を磨いて、劇的に生産効率を上げる設備にも関わっていきたいですね。
ニチベイは本当に働きやすい職場。初心者だった私にも図面の引き方、機材の使い方など先輩が丁寧に教えてくれました。生産本部(相模工場)はニチベイの協力会社の方も働いている大所帯ですが皆さんいつも相談に乗ってくださいます。新人も温かく迎えて見守ってくれる雰囲気がニチベイのいいところです。
ニチベイを知ったきっかけはなんですか?
新卒採用向けの就活サイトで企業探しをしていたとき、ニチベイに出会いました。インテリア系のメーカーを希望していた自分にとって、細かい調光が可能なブラインドが魅力的だったのを覚えています。
どういった業界を考えていましたか?
できるだけ長く、安定して働きたいという思いが強く、福利厚生など整っていそうなインテリアや住環境系のメーカーを中心に就活を行っていました。
ニチベイに入社した決め手はなんですか?
老舗で業界トップクラスのシェアをもつニチベイなら安定していると感じたこと、あとはインターンに参加した際、開発から生産、販売まで自社で手掛けるモノづくりの姿勢に惹かれたからです。
ニチベイを知ったきっかけはなんですか?
大学で開かれた合同就職説明会にニチベイが来ていたのがきっかけです。今まで室内の風景の1つだったブラインドが、とても面白い構造をしていることを知り興味を持ちました。
どういった業界を考えていましたか?
化学専攻をいかせる業界も考えていましたが、募集が少なく狭き門。職種も業界も「理系」という大きな観点で考えていました。学んだことにこだわりすぎず、企業として興味をもった会社を受けていたと思います。
ニチベイに入社した決め手はなんですか?
勤務地です。出身である関東で働ける会社を探していました。そのなかでニチベイの生産本部は相模工場での勤務が基本だったこと、モノづくりができる仕事は面白そうだと感じたことが決め手になりました。
〈 主な仕事内容と、適する学部・学科の一例 〉
【理工学系】機械・電気電子・化学・建築・環境・工業デザインの各学科
【文系】全学部・全学科
理工学系 | 企画部門 | 開発部門 | 生産部門 | 営業部門 | |
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機械系 | 機械工学・生産工学 等 | ● | ● | ||
電気電子系 | 電気工学・電子工学 等 | ● | ● | ||
化学系 | 化学工学・応用化学・ 工業化学・物質化学 等 |
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建築系 | 建築工学 等 | ● | ● | ||
環境系 | 環境都市工学 等 | ● | ● | ● | |
工業デザイン系 | プロダクトデザイン工学 インテリアデザイン工学 等 |
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文系 | 企画部門 | 開発部門 | 生産部門 | 営業部門 |
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全学部・全学科 | ● |