営業本部 営業技術部 第一営業技術課
N.H
ビルやホテルなどの大型施設や中小現場などに取り付けるブラインド商品の営業担当を技術面からサポートするのが主な私の仕事です。具体的には建物にブラインドを取付けるための施工図を描いたり、取付けの際に現場で施工指導などを行ったりしています。ビルの場合、電動ブラインドが採用されることがほとんどなので、ブラインド制御のためのデーターベースを作成したりすることもあります。
心がけているのは現場をしっかり確かめること。もちろん現場を見なくても図面があれば施工図を描くことはできます。ですが不思議なもので、施工図のときは完璧でも、実際の現場と納まりが違うケースは少なくありません。取付け場所がわかりづらい場合は実際に行って確認したり、担当の営業や、取付けを行ってくれる職人の方に写真を撮影して送ってもらったり、意見を聞きながら施工図を描くようにしています。
特に印象に残っているのは、関わる期間が長かった名古屋のオフィスビルの仕事です。受注が決まる前から規格外寸法のため製品の改良を考え、施工図前の意匠図から担当をさせていただきました。
意匠図とは、ざっくりいうと完成イメージを提示するもので、外観や内装のデザイン意図を分かりやすく表現することに重点を置きます。製品の割付をし、建物の完成イメージを伝えることが主な目的です。工事に必要な技術的情報を正確に伝える施工図の前の工程で作成するもので、非常に貴重な経験でした。
上流工程からのスタートだったため、現場の納めまで通常より長く関わり、その分印象に残っています。通常は長くて1~2年ですが、この現場は倍以上の4年でした。ビルの竣工にも立会い、納まった現場を実際に見たときには、本当に嬉しい気持ちになりましたね。
新卒で金型を作る会社に就職して、工場で機械を使って金型の部品を作っていました。大学で鋳造工学を学んでいたので、それを活かすことができる職場だったのですが、作業もコミュニケーションも工場の中だけで完結してしまいます。作っていた金型の部品は主に自動車に使われていましたが、それをあまり実感することもできませんでした。
年数を重ねるごとに物足りなくなってしまって、外に出てもっとたくさんの人と関わる仕事がしたいと思うようになったのです。かといって「The営業」の仕事は自信がない。ずっと理系の道を歩んできたので「技術」というところも活かしたい。そんなことをぼんやり考えるようになりました。
転職を真剣に考え始めたのは、5年目くらい。同じタイミングで異動になり一度は気持ちを封印しましたが、抑えることができず、7年目に転職を決めました。
きっかけは、知り合いの紹介です。「おそらく私に向いている会社」だと(笑)。確かに「営業技術」は多くの人と関わることができ、技術職でもある。私の希望に合っていると思いました。
ニチベイについては社名を知っている程度でしたが、調べる中でブラインドの会社だと分かり、興味をもちました。アウトプットが部品ではなく、完成形なので「モノづくり」を実感できるとも思いました。営業技術の仕事に必須のCADを使ったことも図面を引いたこともありませんでしたが、未経験も募集対象になっていて、思い切って新しい世界に飛び込んでみようと決意したのです。
飛び込んでみて、大正解でした!未経験なので覚えることはたくさんありましたが、すべてが新鮮で面白かった。研修もあり、CADの基礎を学ぶためのスクールにも通わせてもらいました。
また先輩社員のみなさんも、普段から本当にみんな優しくて。気さくに話しかけてくれるし、何でも丁寧に教えてくれます。自分たちの仕事がある中でも気遣ってくださったので、入社したての頃は本当に心強かったです。CADで作った図面を何度も何度も確認していただいたりしました。
私のように別分野から入ってくる未経験は少なくないので、馴染みやすい環境だと思います。社内の雰囲気としては「和気あいあい」という言葉がいちばんしっくりきますね。私の性格もあるのかもしれませんが、他の部署との人とも交流があり、一緒にスポーツ観戦に行ったり、食事をしたり、仕事以外の付き合いもあって楽しいですね。