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ホーム>住空間クリエイター SOUMEI'S REPORT 生地編 vol.3

住空間クリエイターSOUMEI'S REPORT[生地編vol.3
「見た目はフツウ。
だけど実はスゴイ新生地3種」

みなさんこんにちは。 住空間クリエイターのSOUMEIです。
早いもので連載も今回で3回目となりました。先日、設計士やインテリアコーディネーターの方達とお会いする機会があったのですが、 「分かりやすくて参考になります。」「次回の記事も楽しみにしています♪」等々、励ましの言葉をたくさんいただきました。ありがとうございます。

主に一般ユーザーの方に向けて執筆していましたが、同業の方も読んでいただいていると知り、嬉しく思う一方でハードルが上がり緊張しながら執筆している今日この頃です。そのせいか、今回もなかなかの文章量になっていますので、読まれる方は覚悟して下さいね(笑)

今回は、生地編の最終回となります。前回同様に新商品のおススメ生地を具体的にご紹介していきます。ご紹介する生地の中には、現在実際にお客様にご提案しているものもあり、こちらの記事が掲載される頃には、実際に納品されているかもしれません。そちらもまたどこかでご紹介できたらと考えています。

それでは、生地編最終回の始まりです。

今回ご紹介する新生地は… 

前回は「柄」をテーマに生地をご紹介しましたが、今回は一見フツウ!なんだけど、実はスゴイ新生地をご紹介します。
ちなみになんですが、記事vol.1でご紹介した「生地選びの3つのポイント」、みなさん覚えてます?忘れた方やまだ読まれてない方のため、ポイントをおさらいしておきますね。

  • プロが教える!これだけは知っておきたい
    生地選び3つのポイント
    詳しく知りたい方はぜひ生地編vol.1をお読みください。

改めてこのポイントをご紹介した理由は… 
今回ご紹介する新生地は、この3つのポイントを全て兼ね備えているから!生地の種類は世の中に山ほどありますが、この3つの要素を持ち合わせてるものは意外に少ないんです。
各生地ごとに、色・素材感・機能性に触れながらご紹介していきますね。

fabric-01サナール遮熱

まず最初にご紹介するのは、こちらの「サナール遮熱」。
パッと見ると、本当に普通の生地。実は私もサンプルを手にするまでは、全く注目していませんでした。ですが、実物に触れたところカラー・素材感・機能性の3拍子揃ったスゴイ生地だと気づくことに… 

カラー

カラーはアイボリー・グレイ・ブラウンの3色展開。ペールトーンのため柔らかく優しい印象です。ペールトーンは2019年のカラートレンドであり、ファッション・インテリアでも人気でした。
ニチベイさんの商品開発の段階でも、カラートレンドを反映させながら、安らぎを演出できるような生地を作ろうと企画が始まったとのことです。

狙い通り、リラックスできるような色合いでナチュラルテイストなインテリアを作るのにピッタリ。
特におススメは、カタログにも使われていますがブラウン色。濃すぎず薄すぎない感じが絶妙です。建具や床材などで使われる木の色とも合わせやすく、統一感を図りやすいカラーに仕上がっています。
サンプル帳の小さな生地では、面積効果で色が濃く見えるため、この色の良さ知るにはぜひ生地サンプルで確認してみてくださいね。

  • 写真:サナール遮熱 ブラウン

上の写真は、ブラウン生地をウォールナット系の家具や建具とコーディネートして統一感ある空間を演出しています。窓まわりの色を薄くすることで、重さを感じさせない工夫がされています。個人的には、この生地はもう少し薄い色合いのナチュラルテイストよりのインテリアの方が合わせやすく、生地の持つ良さをより発揮できるかと思います。

グレーは前回記事の「ワバナ」の時に書きましたが、ここ数年続くトレンドカラーで昨今のインテリアに合わせやすく万能です。ブラウンより爽やかな空間を作る時に重宝しそうです。

一方アイボリーは、明るく柔らかな印象を作りたい時に活躍しそう。
後にご説明する機能性もあることから、テラスやトップライト・高窓などで使うと熱を遮りながらも明るさや解放感を確保でき、良さを引き出せるはず。
色が薄いこともあり汚れが目立つことが考えられるため、上述のような普段あまり手で触らないような場所に設置するのがおススメです。

素材感

触れてみると生地に厚みがあります。肌触りはよく、バッグや家具などでも使われている帆布が薄くなったような印象を受けます。ハリもありがながらしっとりした肌触り、また少し伸縮性も感じ取れて実物を手にして印象が大きく変わりました。他の生地と触り比べてみると、その違いがよく分かります。

ロールスクリーンやバーチカルブラインドで薄い生地を使うと、どうしてもチープ感やそっけない感じになりがちですが、これぐらい生地感と柔らかさがあればそれらを感じさせません。

そして驚いたのが実際に窓につけると、生地の色や厚みからは想像できない程、透け感が抑えられています。特にブラウンは遮光じゃないかと思う程。
アイボリーとグレーは色が明るい分、ブラウンほどは光を遮りません。ですが逆に光を通すと、生地感が浮き出て来て上質な雰囲気を演出してくれます。(写真は光の関係で、あまり分かりませんが、実際はそれよりもっと素材感が浮き出ています)

機能性

こんなに見た目がシンプルでナチュラル感ある生地なのに、実は遮熱性能も備えています。どうやって遮熱性を実現しているかというと、繊維に含まれる特殊なセラミックが熱線を反射し、室内の温度上昇を緩和させるとのこと。

さらにさらにサナール遮熱は、「SEK制菌加工」という認定を受けています。「SEK制菌加工」とは… 繊維状の細菌の増殖を抑制する加工がされた、繊維評価技術協議会の基準を満たすもの。つまりは、特定の菌の増殖を抑えてくれる性能がある生地ということです。

SEKという言葉は、S(清潔)・E(衛生)・K(快適)に由来しています。身のまわりの物は清潔に保ち、少しでもリスクを減らし快適に暮らしたいですよね。
注文の際には、特定用途(医療機関など)か一般用途(一般家庭など)かを指定する必要があるので、注意してください。

fabric-02ルーテ遮熱

続いてご紹介するのは、「ルーテ遮熱」。先程の「サナール遮熱」と同様に名前の後に、“遮熱” という言葉がついており、遮熱性能があることが分かりますね。
「サナール遮熱」との大きな違いは、「ルーテ遮熱」はシースルー (レース) 生地という点。
それでは詳しくご紹介していきますね。

カラー

ホワイト・グレイ・グリーンの3色展開。前回の記事から新生地をご紹介していますが、ほとんどの生地にグレー色が展開されています。ニチベイさんがインテリアのトレンドを意識して、生地を開発しているがよく分かります。「ルーテ遮熱」のグレイも色合いのバランスがよく、使い勝手が良さそうです。

ホワイトは、スノーホワイト(真っ白)というより、落ち着いたオフホワイトな感じ。
白は明るく広がりを感じられるため万能だと思われがちですが、白すぎると逆に圧迫感や緊張感を与えることもあるため注意が必要です。「ルーテ遮熱」のホワイトは、ほどよく使いやすい色に仕上がっています。

住空間クリエイター的法則 インテリア、壁や窓まわりの美白はほどほどに!

素材感

シースルー(レース)生地ながら、太い糸を使用して織られているため、厚みがありざっくりとした生地感です。触ってみると麻のような印象も受けます。
これまで、こういった素材感や厚みがあるシースルー生地はあまりなく、ニチベイさんの「シュクル遮熱」という商品を重宝していましたが、この「ルーテ遮熱」もSOUMEIの中で定番化しそうです♪

レース生地に素材感があると、ナチュラル系のインテリアに合わせやすく、これまでブラインドを避けてカーテンを提案していた北欧系のナチュラルテイストにも使うことができそうです。

機能性

その名の通り、遮熱性能に優れた生地です。糸に酸化チタンを練り込むことで高い遮熱とUVカット効果を発揮する仕組みとのこと。
先程の「サナール遮熱」は特殊セラミックを用いて遮熱性を。この「ルーテ遮熱」は酸化チタンを用いて遮熱性を。同じ遮熱性を上げる目的ですが、生地に合わせて異なる素材を組み合わせています。生地作りって本当に奥が深いですね。

またレース生地ということもあり、採光を確保する必要があります。そのために糸の太さを変えて生地に隙間を作り、遮熱性は保ちながらも光を採りいれやすくする工夫を施しています。
遮熱性を確保することもあり、他のシースルー生地より光の透過は抑えられていますので、明るくサンサンとした太陽の光を空間に入れたい場合は、注意が必要です。

  • 写真:ルーテ遮熱 グレイ
fabric-03ラフィー遮光

最後にご紹介させていただくのは、「ラフィー遮光」。
「ラフィー遮光」は、定番モデルの「ラフィー」を遮光化した生地になります。「ラフィー」というと、ザックリとした素材感に加えて幅広いカラーバリエーションが豊富な生地。全24色(今回新生地で4色追加分含む)で、価格もBランクとお手頃のため、ニチベイさんの生地の中でもダントツに人気の生地になっています。

その「ラフィー」に遮光バージョンが出ましたので、ご紹介していきますね。

  • 写真:ラフィー遮光 アンンティークブルー
※Aランクが一番リーズナブルですが、一種類しかないため実質一番リーズナブルな価格になります ※「ラフィー遮光」は価格ランクD

カラー

「ラフィー」というと色の豊富さが特徴です。「ラフィー遮光」もそれに合わせて、全20色展開されています。通常、遮光生地というと、色が全体的にくすんで重く見えるため、個人的には積極的に提案することはありません。ですがこの「ラフィー遮光」は、そのくすみが少なく重たい印象がかなり軽減されているんです!
さすが色にこだわるニチベイさん。サンプルを見た時に「この生地は、使える!!」と思い、嬉しくなりました。

  • ラフィー遮光 全20色

カラーの展開を見てみると、北欧インテリアのベース色としてよく使われるグレー系を多くラインナップしています。それに加えて、中性色・暖色・寒色と各色を備えており、彩度がない落ち着いたカラーが北欧インテリア等にとても相性がいいです。

個人的な意見を言わせていただくなら、濃い目のパープルを入れて欲しかったです。パープルは、モダンからクラッシック・北欧と幅広いスタイルで使いこなすことができ、高級感や上質さを演出できるカラーです。なかなか使う方は少ないカラーですが、中性色で万能のため、使いこなせるとインテリアの幅が大きく広がります。いつか追加色として入れてもらえたら… と願っています。

※中性色:緑・黄色・紫など暖色にも寒色にも属さない色。 季節を問わず使いやすく、インテリアに効果的に使うとオシャレになります。

素材感

織りが大きめで、ざっくりとした印象です。前回記事でご紹介したの「織り柄」に該当します。詳しくはこちらから。
同色の糸を使い織りで素材感を出しており、価格ランクBとは思えないほどの質感に仕上がっています。(※「ラフィー遮光」は価格ランクD)
ちなみに「ラフィー」と「ラフィー遮光」では、織り柄の印象が少し異なりますのでサンプルでぜひ確認してみてくださいね。好みになりますが、SOUMEI的には「ラフィー遮光」の織り柄の方が上品で使いやすく好みです。

その他の違いとしては、「ラフィー」は糸に光沢があるものを使っているため、光があたると薄いカラーほど光って見えます。これにより生地が立体感的に見え、高級感を演出することができます。一方で「ラフィー遮光」は、光沢感は少なくマットな仕上がりです。
目的とするインテリア・使用目的で使い分けるといいかと思います。

  • 左:ラフィー遮光 右:ラフィー の比較写真

ちなみに「ラフィー」と「ラフィー遮光」は同じような色でもひとつずつ名前が異なるのですが、実は4色だけ同名のものがあるんです。それは、ブラック・カッパーオレンジ・マリンブルー・アンティークブルーの4色。
下の写真はそのうちのブラックとカッパーオレンジになります。

織りは当然異なりますが色味はほぼ一緒で、じっくり見比べなければ見分けがつかないほど。実はこれ、かなりにすごいことなんです!(※写真は光の当たり方で違いが出てしまっています。上手く撮れずにスイマセン。ぜひサンプルで比べてくださいね。)

  • 左:ラフィー遮光 右:ラフィー

上述したように遮光生地は、光を遮ることから糸や織り方も通常の生地と異なります。その結果、遮光生地は概ねくすんだ色味になってしまいますが、この4色にはそれがありません。ニチベイさんの色へのこだわりを改めて感じました。

機能性

こちらも名前の通り遮光機能をもっています。
実は住宅において昔ほど、窓まわりにおいて遮光生地は求められなくなっています。実際SOUMEIがご提案する場合も、全体のわずか1~2割程度です。

その理由のひとつとしては、朝は朝日の光を感じながら目を覚ますことが健康にいいと、科学的にも証明されTVや雑誌を通じて多くの人が知り、あまり遮光カーテンを使用されなくなったからです。

そのため10年程前と比べると、遮光生地をご提案する機会は激減しました。
現在ご提案させていただく主なお客さまは、お医者さんや看護師さんなど、昼夜が逆転するお仕事をされるお客様や、ホームシアターやプロゲーマーなど映像関係のお客様が中心となっています。

そんな中、ニチベイさんが敢えてこの遮光生地を多色展開したかというと、商空間を主なターゲットと想定されているからだと、SOUMEIは考えています。
事実、ニチベイさんの遮光ロールスクリーンは多くのハイエンドクラスのホテルに採用されている実績があります。また私自身も、現在とある商空間のデザインを手がけていますが、こちらの「ラフィー遮光」をお客様にご提案している真っ最中です。

遮光生地は全ての場所・全てのお客さまのニーズに当てはまることはありませんが、適材適所で用いると遮光生地だからこそできる空間を演出することが可能となります。
また、あまり知られてはいませんが、遮光生地は生地に厚みがあるため、一般的な生地と比べると遮熱性や遮音性が高いというメリットもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?こうやってひとつひとつ生地を深く見ていくと、それぞれこだわりや目的をもってニチベイさんが生地を開発されているのが分かります。
前回と今回でおススメの新生地6種類をご紹介してきましたが、これも数ある生地の中のほんのひとにぎり。

これから窓まわりをご検討いただく方は、ぜひ生地にこだわってロールスクリーンやバーチルブラインドを選んでいただけると、もっと素敵なインテリアがつくれるかと思います。
この記事を通して、みなさんが少しでも生地に興味を持っていただけたら嬉しく思います。

3回に亘ってお送りしてきた生地編は、こちらで終了となります。連載は続きますので、次回はどんな内容になるか楽しみにしていてくださいね。それでは、またみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
住空間クリエイターSOUMEIでした。

2020.7.17 公開

  • 住空間クリエイター
    SOUMEI[ソウメイ]

  • 1978年生まれ / 福岡県出身 / 町田ひろ子アカデミー卒。
    インテリアデザイン事務所、カッシーナ・イクスシー、ミサワホームなどを経て、菊一建設においてSOUMEI DESIGNを立上げる。 「美機能インテリア」をコンセプトに、美しさと機能性を兼ね備えた空間をデザイン。 また、独自の法則をまとめた 「インテリアに必要なのは、センスではなくロジック!」が、ユニークかつ分かりやすいと話題沸騰中。
    その他、インテリアライターや講師など多方面で活躍している。

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