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ホーム>住空間クリエイター SOUMEI'S REPORT 生地編 vol.1

住空間クリエイターSOUMEI'S REPORT[生地編vol.1
「プロが教える!これだけは知っておきたい
生地選び3つのポイント」

みなさんこんにちは。 住空間クリエイターの SOUMEI です。
ニチベイさんから 5/11 にロールスクリーン「ソフィー」と、バーチカルブラインド「アルペジオ」の新商品が発売されました。
魅力的な新生地も 26 種 110 アイテム追加されています。今回から 3 回にかけて、生地の選び方や新生地のレビューなど、窓まわりアイテムを選ぶ際に役立つ情報をご紹介します。 インテリアのプロが使っているテクニックも満載!!あなたのブラインド選びが変わるかも♪

まず最初にみなさんに知っておいてもらいたいことが… それは!!
ロールスクリーンやバーチカルブラインドを選ぶ時、生地選びがめちゃくちゃ大事!だってこと。

窓まわりを選ぶ時、どんな商品にしようか時間をかけて色々調べる方は多いですが、生地を決める時は意外と多くの方がさらっと決めてしまいます。
中には、サンプルやカタログも見ずに写真だけ見て決めてしまう人も…
それではせっかく選んだ商品の良さが半減してしまいます。実は、窓まわりのアイテムは生地選びこそがとても大切なポイントなんです!

そこで今回は、「プロが教える!これだけは知っておきたい生地選び3つのポイント」をご紹介していきます。

ポイント1:カラーセレクト

生地選びのポイントひとつ目は、カラーセレクト(色選び)。
その理由は、インテリアをコーディネートする時に一番重要なのは、色だからです。どんな色を選ぶか、どんな配色にするかで空間の印象は大きく変わります。目指したいインテリアや方向性に合わせて色を選ぶことが大切です。

また、窓は空間において目線の高さにあり、思いの外大きな面積を占めています。そのため空間に入った際、一番最初に視線が向かう場所でもあります。
特に狭い空間ほど窓との距離が近いため、床や家具が視線に入らず壁や窓に目が行くことになるため、選んだ色の影響を大きく受けることになります。
お部屋が8畳以下の場合は、より慎重に色を選ぶことが大切です。

とは言っても、「どうやって色を選べば…」と思われる方も多いはず。
そこでSOUMEIがおススメする、色選びの秘訣をご紹介します♪

住空間クリエイター的法則 窓まわりの色は、
なじませるか際立たせるか!!

ロールスクリーンやブラインドの色を選ぶ時は、「空間になじませるか」、それとも「際立たせるか」を考えて選ぶと上手くいきます。具体的にどういうことなのか、実例をもとに説明します。

事例1:空間になじませる

【なじませた実例】
  • 使用商品:アルペジオ シングルスタイル 生地:A9907 シュクル遮熱 ジュートベージュ

こちらの物件は、若いご夫婦の要望を叶えるべく、ウォールナットを活かした温かみのある インテリアにコーディネート。壁にはグレージュの石目調のクロスを選び、それにあわせて同系色の生地のバーチカルブラインドを選びました。

そうすることで、空間内で窓まわりが主張することなく、空間に溶け込み柔らかな雰囲気を演出する手助けをしています。
ロールスクリーンを選んでもよかったのですが、吹き抜け天井になっているため視線を高さ方向に向け、より開放感を感じられるようバーチカルブラインドをセレクトしました。

このよう生地の色を敢えて目立たせずなじませることで、空間の統一感を演出して、広がりを感じさせることができます。

事例2:空間で際立たせる

【際立たせた実例】

使用商品:クレール 50 スラット:K117 ウェンゲこちらは住宅の1階部分をイベントホールとしてデザインした物件。定期的にピアノの演奏会や発表会を開催されるというお施主様の要望を叶えるべく住空間をデザインしました。
主役は人であると考えカラースキーム(配色計画)は、無彩色であるブラックをベースにしつつ色数を抑え、演奏者が引き立つようにデザインしています。 天井と壁のスノーホワイトがメインを占める空間で、床材・ピアノ・照明器具・家具・ブラインドをブラックで統一し、調和をもたせながらもメリハリを生むようにカラーコーディネートしています。

ちなみにブラインドを入れる前の写真がこちら…
なんだか、メリハリ感がなくて寂しい感じがしますよね。壁に合わせて白のブラインドを選んでも良かったのですが、今回のように空間がある程度広くてモダンなインテリアをつくる場合は、窓まわりに色を用いて際立たせた方がより効果的です。 目を引く色を用いることで、空間を引き締めて統一感を増すことができます。


今回のようにブラインド・家具・照明・ピアノ等で同じ色を使うことを
「リピテーションの法則(繰り返し)」といい、プロがよく使う手法のひとつです。
簡単ですが効果抜群ですので、ぜひ使ってみてくださいね!

以上のように窓まわりの生地を選ぶ時は、「なじませるか」「際立たせるか」という視点で考えると選びやすく、おしゃれなインテリアになります。生地を選ぶ時は、必ず空間全体をイメージして色を選んでくださいね。

あと注意点として、できれば生地サンプルを取り寄せて選ぶことをお勧めしています。ニチベイさんは色にこだわり繊細な違いを出している商品が多数あります。その違いをより実感するにはカタログの小さなものより、大きな生地サンプルでないと分からないことも。

  • またカタログの小さな生地だけで選ぶと、面積効果によって、イメージより色が薄くなってしまいます。イメージより、1トーンから2トーン濃い色を選ぶのがおススメ。透け感のある生地なら、昼と夜でどう見え方が変わるか確認することも重要ですね。

※面積効果:面積の大きさによって、同じ色でも明るく見えたり濃く(暗く)見えたりする現象のこと。面積が小さい方が濃く見え、面積が大きいほど光を反射し薄く見える。

ポイント2:素材感

ロールスクリーンやバーチカルブラインドは、直線的かつフラットな構造になっています。 そのため、お客様から「シンプルすぎる。」「冷たい感じがする。」「会社みたい。」「安っぽい!」というご意見をいただくこともしばしば。
確かにロールスクリーンは生地一枚で構成するため、その感は否めません。

ですが、それは多くの方が病院やオフィスに入っている白やグレーの無地のイメージが強いから。住空間には、無地ではなく素材感のあるものを選びましょう! ニチベイさんは昔から素材感にこだわった生地を多く作られています。

  • 今回、新たな生地が26種110アイテム発表されていますが、実はその裏側では140点もの候補が日の目を見ることなく商品化されなかったとか。
    ニチベイさんの生地開発に対しての並々ならぬ想いが伝わってきますね。

    それでは素材感のある生地の選び方を2つご紹介していきます。

  • 新生地の一部
①糸の織り感があるもの、生地が厚めのものを選びましょう!

先程もご紹介したように、ロールスクリーンやバーチカルブラインドは直線的かつフラットな構造になっています。そのため生地自体にある程度存在感がないと、物足りないチープな印象になってしまいがち。
そこで糸の織り感があるものを選ぶと、生地に立体感が生まれるため品よく見えます。あとは、厚めの生地や柄物を選ぶのもおススメです。

② 薄い色やシースルー(レース)生地を選ぶ場合には、より素材感のあるものを選びましょう!

色や生地が薄いと、物寂しく冷たい印象になってしまう傾向があります。特にシースルーの生地はその傾向が強いので要注意! そういう時こそ、織柄が強い生地やざっくりしているテクスチャーの生地を選びましょう!素材感がある生地は、空間に温かみを生み、質感のある柔らかな雰囲気を演出してくれます。

逆に生地の色が濃いものを選んだ場合は、素材感より色の濃さが視覚的に勝るため、薄い色の時に比べ、素材感にこだわる必要はありません。

  • 使用商品:アルペジオ シングルスタイル 生地:A9907 シュクル遮熱 ジュートベージュ

こちらの写真は、前章の色のところ(なじませるテクニック)でもご紹介した物件。
このバーチカルブラインド、実は色をなじませるだけでなく、素材感にもこだわって生地を選んでいます。

今回使用したのは、「シュクル遮熱」という生地。生地の拡大写真を見ていただくと分かりますが、糸の織柄がよく出ており厚みがある生地になっています。
離れてみるとその織り柄は分からなくなりますが、素材のもつ風合いは感じることができます。 写真を見ていただくと、生地の持つ素材感が周りのインテリアに合わせて、柔らかい印象を与えていることが分かっていただけるかと思います。

バーチカルブラインドの直線的なすっきり感に加えて、生地の素材感で柔らかさを演出するようコーディネート。そうすることでウォールナット家具の素材感にも負けることなく、空間の中で優しく調和しています。

このように、ニチベイさんは以前から素材感にもこだわりのある生地を多く展開されており、こちらの「シュクル遮熱」は2016年に発表されて以来、重宝させていただいています。今回の新作はさらにそれを上回る生地が数多く発表されています♪

ポイント3:機能性(遮熱性・UVカット・ウォッシャブルなど)

窓は、外部からの光を入れる一方で熱と紫外線も室内に取り込んでしまいます。
外部との接点である窓は技術が進み、最近のサッシはガラスが2枚になって空気層があるため、結露が出たりすることはほとんど無くなり、断熱性が飛躍的に向上しました。

それでも、ここ最近の夏の暑さや日差しの強さは半端ないですよね?どんなに高性能なサッシでも全ての熱や光を防ぐことはできません。窓は住空間において内外の熱や光を伝達する重要な場所。おしゃれさだけでなく、快適に暮らすためにも機能性は大切です。

下の資料は、遮熱性能のある生地の省エネ効果をまとめた資料です。わかりやすく数値化することで、どれ位の性能があるか教えてくれています。みなさんも生地選びの際は、ぜひ参考にしてみてください。

これは生地開発担当の人に教えていただいたのですが、遮熱性能を持つ生地を作るには特殊な糸を使用したり、太さの異なる糸を組み合わせて生地を作っていくため、何度も改良試作を行っているとのこと。

意匠性は高いけど、遮熱性を高めることができなかったり、その逆もしかり…
採用寸前まで決まっていたにも関わらず、最終段階で姿を消した幻の生地もあるとのこと。モノづくりのこだわりや矜持が伝わってくるお話しでした。

その他の機能として大きなものは、ウォッシャブル性能。長く使うものですので、衛生的に使いたいですよね。
ロールスクリーンの場合、価格は通常のものと比べて概ねプラス10%ほどでウォッシャブル仕様にできますので、ぜひ加えたい機能のひとつです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は「プロが教える!これだけは知っておきたい生地選び3つのポイント」をご紹介しました。

1.カラーセレクト 2.素材感 3.機能性この3つ視点で生地を選べば、インテリア的にも機能的にも満足度の高い窓まわりが実現できると思います。
この記事を通して、ブラインドの魅力や生地選びの大切さが、少しでもみなさんに伝わると嬉しいですね。
次回は、新商品の中でおススメな生地をピックアップしてご紹介していきます。
それでは、住空間クリエイターSOUMEIでした。次回をお楽しみに♪

2020.5.20 更新

  • 住空間クリエイター
    SOUMEI[ソウメイ]

  • 1978年生まれ / 福岡県出身 / 町田ひろ子アカデミー卒。
    インテリアデザイン事務所、カッシーナ・イクスシー、ミサワホームなどを経て、菊一建設においてSOUMEI DESIGNを立上げる。 「美機能インテリア」をコンセプトに、美しさと機能性を兼ね備えた空間をデザイン。 また、独自の法則をまとめた 「インテリアに必要なのは、センスではなくロジック!」が、ユニークかつ分かりやすいと話題沸騰中。
    その他、インテリアライターや講師など多方面で活躍している。

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